昨年に続き、本当に暑い夏となっておりますが、皆様、お変わりございませんでしょうか。
果樹園では、7月に入ってすぐに桃の袋掛けを済ませ、今は、りんご「ふじ」の最後の摘果に入っています。
もっと早くに仕上げ摘果を済ませれば、それだけ大玉になる可能性が高いし、涼しいのですが、剪定の先生に「新梢生長が止まったタイミングで摘果すると、品質の良し悪しを確認しながら選ぶことができる」と教えられ、7月に入ってから行うようにしています。すると、地面には、ゴルフボールよりもやや大きな幼果がごろごろと落ちていて、油断すると足を取られ、転んでしまいそうになります。
今年は、雌しべも、中心花、側花もそろって綺麗に咲き、摘花/摘果が大変そうだと覚悟していました。しかし、思いの外、不受精果が多く、ふじでは「カラマツ」(樹に実がついていない状態)が発生しました。果実の大きさ、形が不揃いな品種もあります。これは、昨夏の酷暑により花芽形成が十分にできなかったこと、開花直前の高温、乾燥、あるいは開花期間中の低温、ミツバチの活性が弱かったこと、などなど、いろいろなことが原因として考えられています。
桃でも、品種によっては不受精や、またよくニュースで聞かれるように「カメムシ」の被害が目立つものがあります。また、枯れた樹も何本かあり、なかなか思うような収穫は難しそうです。昨年に続き、不作の年となりそうです。(「農家は、価格が落ちても、不作より、豊作の方が嬉しい」といった書き込みを見かけましたが、まさにそうです!)
しかし、それでも結実した果実は、今、この酷暑の中をすくすくと育ってくれています。ヒトも頑張らんと、と日々の仕事に汗を流しています。
そういえば先日、飛騨地区の桃の目揃え会(出荷の品質を確認する集まり)に参加した折、市場の方から「シャインマスカットへの転作が続いており、桃、りんごの作付け面積は減り続けている。山梨県でも、川中島白桃の生産量が減り、シャインマスカットの出荷量が年々、増えている。」という話を聞きました。当地は、標高が高すぎてブドウには向かないそうなので、転作は考えてもいなかったのですが。時代の流れというのでしょうか。
逆に、高標高地(高冷地)だからこそ、美味しいといえる、りんごを作り続けることができるかも、と考えてみたり。
ともかくも、美味しい果物をお届けできるよう、努めています。間もなく、楽しみな実りの季節となりますが、今年もまた、ふくわらびのくだものを、どうぞよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、暑さ厳しい折、熱中症や感染症の心配もあります。くれぐれもご自愛ください。
ダンボール箱が茶色に変わります
これまで、白いダンボール箱を使っていました。しかしこの春、ダンボール会社から、「昨今、白ダンボールの需要が減り、入手が難しくなってきたので、見直してほしい」との話がありました。そこで、茶色い箱に戻しました。
かなりギャップがありますが、どうぞご了承ください。
私が小さいころ(40年以上前?)、茶色のダンボール箱だった記憶がかすかにあり、とても懐かしい感じがします。
通学路沿いのササユリの花
少し前のことになりますが、子供たちの通学路沿いに、今年もササユリの花を見ることができました。
もう何年前のことか、初めて見かけたとき、子供に名前を教えました。すると、そのうち、「今年も蕾ついとるよ」「今日は〇本、咲いとったよ!」と報告してくれるようになりました。
そこで、嬉しくて、ササユリを少しでも増やせればと、ササユリを残して草刈りするようにしました。種が飛んで、また数年後に花を咲かせてほしい、そう思いつつ。(もともと、7月になれば、集落で草刈りする箇所ではあったのですが、それよりも少し早めにやらせてもらうように。)
すると、有難いことに、近くの人も気にかけてくれて、「そこの子が大事にしとる花やな」と。
ササユリを見ると、京都にいた頃を思い出します。美しい里山を作ろう、ササユリの谷を作ろうと汗を流す。そんな市民活動に参加させてもらいました。あれからもう、20年以上の月日が流れてしまいましたが、大切な記憶となっています。
ふくわらびのくだもの−桃のご案内(8月10日以降の発送予定です)-
桃は、雨が多すぎると水っぽくなり、少なすぎると小玉になる、そんな気難しい果物です。当園では、雨が多くても味が落ちにくいと思える品種を集めました。
また、栽培面では、有機質肥料を用い、味の向上を目指しています。さらに、病害虫防除では、可能な限り化学合成農薬を減らしています。除草剤を使わず草生栽培とし、有機農業で使用できる農薬(無機銅剤、水和硫黄剤、納豆菌やスピノサドなど)を優先的に選択しています。コストはかかりますが、安心、安全のためと考えています。
今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。
あかつき 8月中旬
なつおとめ 8月中下旬
紅錦香(くにか) 8月下旬 ※少量
川中島白桃 8月下旬
※価格等はお問い合わせください。
■お断り-小さな果樹園です-
受注、発送に関しましては、出来る限り、皆さまのご要望にお応えしたいと考えておりますが、何分、小さな果樹園です。また、昨年に続き、今年もまた、不作の年となっております。桃の生育状況によりましては、ご注文をお断りしたり、お届けが遅れたりなど、ご不便をおかけすることもあるかと存じます。また、期日指定もお答えすることが困難な場合がございます。
どうぞご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします。
りんごジュース、ジャム、在庫ございます
この時期はジュースやジャムなどをお届けしています。
果物の味がぎゅっと詰まっていて、皆さんに味わっていただければ、嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
りんごジュース(すりおろし果肉入り) 850円/1L
りんごジュース(ストレートタイプ) 850円/1L
りんごバタージャム(ふじ) 550円/200g
シナモン香るりんごジャム 450円/200g
■お届けの詰め合わせ例
りんごジュース6本入り(5,100円)/3本入り(2,550円)
ジャム6瓶入り(2,700円)/3瓶入り(1,350円)
※ジュースとジャムの同梱もいたします。お問合せ下さい。
ご注文/お問い合わせ先
福蕨(ふくわらび)
509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net