ここ高山でも、桜の花はすっかり散り、葉桜となりましたが、皆様、お変わりございませんでしょうか。
お日様が降り注ぎ、時には雨が降り、周囲の山も日々、緑濃くなる季節。穀雨とはこういうことかと思いながら、畑仕事を進めています。

今年はどこでも桜の開花が早いとニュースになっていましたが、当園でも桃は 10日間ほど早く開花が進み、圃場は桃色一色になりました。りんごは芽が吹き、展葉し、日に日に賑やかになっています。蕾が膨らみ、数日中には満開を迎えそうです。
楽しみな季節です。

年々、春の訪れが早まっているようですが、それだけ開花や収穫時期が前進し、いつもよりも長くお客様に果物を楽しんで頂けるようになります。
しかし、生産者仲間では「春が早いことによいことはない」とよく口にします。

冬から春にかけて、果樹の発芽や開花といった生育ステージにあわせ、剪定や桃の摘蕾、植え付けなど済ませるべき仕事があります。春が早くなることは、それだけ、仕事に追われてしまいます。
それと遅霜の心配も。
いつも（どうか霜、降りませんように）と切に願っています。

しかし、 4月25日の朝、氷点下4℃まで下がりました。
生育ステージによって耐寒性が下がっていくのですが、蕾になった状態では -2℃が限界とされます。今回の寒さにりんごや桃の花は凍り、内部は褐変しました。りんごの花は、1つの花叢で中心花が1つ、側花4～5個の花が咲きますが、一花叢で1つ、2つほど無事な花が残っている状況です。
たった数時間のことで、今秋の出来が左右される。自然とは怖ろしい、そう痛感させられました。

今年、果樹園はおそらく大変な状況になるのですが、不思議と落ち込むこともありません。
ただただ、残った一花一花を確実に結実させ、美味しく仕上げていきたい、そう考えています。

春早々、大変な状況のお知らせとなりましたが、秋には無事に果物をお届けできるよう努めてまいります。
今シーズンもどうぞ、ふくわらびのくだものをよろしくお願いいたします。

グラニースミス、強し

確かな話とは言えませんが、りんごも品種によって、霜害の程度が変わるように感じています。例えば、 1本だけある「むつ」や「王林」は、他の品種に比べ開花が早い分、霜にも遭いやすく、今シーズンはほぼ収穫物がないと思います。また「ほおずり」は、現時点で被害もあり、おそらくサビもひどく発生するでしょう。（一昨年は、サビ果で全滅しました。）

霜の朝、いろいろな品種の蕾をカッターナイフで割りながら被害状況を確認してまわりました。多くの品種で被害が確認される中、なんと「グラニースミス」は無事のよう。そういえば病気にも強く、変形やサビなどの障害果もなく、どんな年でも一定の収量が出る。

すごい品種です！

他の品種も、これぐらいのタフさがあれば、嬉しいのですが、なかなか全てを満たす品種には出会えていません。

やはり無機銅剤の用です

桃のせん孔細菌病、りんごの黒星病は、どちらも防除が難しい病気です。それぞれに特効薬がありましたが、近年は耐性菌がでてきて問題になっています。

桃のせん孔細菌病について他県の防除暦を見ると、ボルドー液などの無機銅剤の散布回数を増やす方針になっているようです。りんごの病気についても、最後はボルドー液などの銅剤が一番効果的ではないか言われています。

化学合成農薬の限界に、不思議な気持ちになります。

ふくわらびのくだもの−りんご、ジュース、ジャムのご案内－

暖かくなってきたこの季節は、りんごジュースやジャムなどをお届けしています。どうぞご利用ください。

りんごジュース

　すりおろし果肉入り 800円/1L
　ストレートタイプ 800円/1L

ジャム各種

　りんごジャム（ふじ） 450円/200g
　りんごバタージャム（ふじ） 550円/200g
　洋ナシジャム 450円/200g
　桃ジャム 450円/200g

お届けの詰め合わせ例

　ジュース 6本入り（4,800円）／3本入り（2,400円）
　りんごジャム 6瓶入り（2,700円）／3瓶入り（1,350円）

ご注文・お問い合わせ先

　福蕨（ふくわらび）
　509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
　TEL　0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
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