記録的な暑さの夏となりましたが、皆様、お変わりございませんでしょうか。台風10号は、各地で爪痕を残したとニュースで聞きます。大事はございませんでしたでしょうか。
この夏は、ここ高山でも、高冷地といいながら、耐えきれない暑さにうんざりしました。(小さい頃は、扇風機すらなかった家なのに…)そんなことを思いながら、ファン付きの作業服を着て畑に出る日が続きました。
しかし、8月も下旬になると、ようやく朝晩に涼しさを感じられるようになってきました。家の、ガラス窓の前に、「つがる」の新しい系統(暖地対応で、着色がいい)を試作しているのですが、朝晩の涼しさや雨を経るたびに、少しづつ色づいています。
嬉しい味覚の秋が、間近まできていることを実感しています。
とはいえ、2年続いてのこの酷暑。りんごも、果実が日焼けをしたり、樹が衰弱してしまったり(根がダメージを受けてしまったので、おそらく枯れてしまうでしょう)と、なかなか大変な状況です。
先日、山口県など、暑く、また乾燥しやすい地域では、喬木性の台木(マルバカイドウ)を用いた栽培が一般的だという話を聞きました。その方が、環境適応性が高いと言われ、また果汁感も多いように感じられるため、当園でも、マルバカイドウ台木を主に用いています。
しかし、数年前、霜害が発生した際、わい性台木よりも、マルバカイドウ台木で被害が目立ちました。また、自分の年齢も考え、少しでも早く成木になるわい性台木も導入していった方が良いのではないか?と考えるようになりました。そこで、場所や品種に応じて、わい性台木も植えてきたのですが、今夏はその、わい性台木が何本も枯れてしまいました。(おそらく、昨夏の酷暑でもダメージを受け、蓄積していたのだと思いますが。)
今一度、マルバカイドウ台木を植えるべきなのか。5~10年で結実、15年で成木、40~45年で樹形が完成。なんとか見届けることができるでしょうか。
そんなことを考えながら、早生、中生のりんごの着色管理を進めています。そして、間もなく「つがる」の収穫が始まります。
今シーズンもどうぞ、ふくわらびのりんごをよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、この秋は残暑も厳しいと予報されています。夏の疲れもあります。体調を崩されたりされませんよう、くれぐれもご自愛ください。
桃の収穫、発送が終わりました
8月26日、桃の収穫、発送が終了いたしました。今シーズンもご利用いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
以前であれば、お盆頃から収穫を始め、9月10日頃まで発送をしていたのですが、2週間も早い収穫納めに、戸惑いを覚えます。これもやはり、天候不順、異常な高温の影響なのでしょう。
今は、来年に向けて、薬剤散布や施肥、剪定、そして苗木の手配などをしています。夜になると、有望品種はないものかとカタログを見たり、ネットで検索したり。
今年も新品種を予約したところです。桃は、植えてから3年後には味見できます。楽しみです。
レッドゴールドに代わる品種を求めて
近年の異常な天候に、「レッドゴールド」を思うように栽培できない現実に直面しています。「レッドゴールドを食べて、りんごが好きになった」という声も聞きますし、それだけの味わいがあると思っています。(私も、一番好きなりんごです。)
しかし、果実の軟化が早く、特にこの秋の高温は「レッドゴールド」の貯蔵性を下げます。
そこで、この時期の品種をいろいろと集め、植えていますが、名前がいろいろです。「華宝」「錦秋」「千年の輝き」「初恋」等々。生産者の間では、「“初恋”という名前は絶対売れるよね。」と、味に関係ないところで品種を選ぶ場面も。
もちろん、美味しいことが一番なのですが。
ふくわらびのくだもの−りんごのご案内(9月10日以降の発送予定です)-
ふくわらびでは、有機質肥料を土づくりの基本とし、また農薬(化学合成農薬)の使用をできるだけ減らすように心がけています。
特別の農法の栽培ではありませんが、「一昔前の作り方」に似ています。当園の果物は「昔の味」がするとよく言われますが、こうした作り方による色や形、味の果実になっていると思います。
ー9月、10月のりんごー
9月は「つがる」や「つがる姫」(つがるの着色系統)が主となります。夏が暑くなったためか、以前よりも味が濃くなってきました。また「尾瀬の紅」「さんさ」「キュート」「トキ」「ひめかみ」などを少しずつ栽培し、品種詰め合わせ(混合)の箱にいれてます。(あくまで少量生産です。単品種でのご注文はお断りする場合もございます。)
10月になると、「レッドゴールド」「秋映」「シナノスイート」「清明」「紅玉」などを収穫、発送いたします。
‐りんごの規格/価格(9-10月、税込価格、送料別)‐
ご贈答用
2k箱 2,600円 / 3k箱 3,800円 / 5k箱 5,000円
ご自宅用(ご贈答用の規格に満たないもの)
2k箱 2,000円 / 3k箱 2,900円 / 5k箱 3,800円
‐りんごの着色管理について‐
この数年は、酷暑のため、果実の日焼けが懸念されます。また、できるだけ、収穫間際まで葉は残しておいた方が美味しいと言われます。そこで、葉摘みの時期を遅くし、程度を弱くしています。色むらなどありますが、ご理解ください。
‐りんごを予冷しています‐
当園では、一部の品種を除き、りんごは冷蔵しています。そして、発送する際に、冷蔵庫から出し、箱詰めしています。
りんごは冷えているため、りんごの表面に水滴がつきます。
‐りんごは、できるだけ冷蔵保存をお願いします‐
9月、10月のりんごは、あまり日持ちが良くありません。できるだけ、冷蔵庫(野菜庫など)での保存をお勧めします。
加工品ー桃ジャム、りんごジャム、できてきましたー
今年、桃ジャムは、「なつおとめ」(白桃、450円/200g)と「つきあかり」(黄桃、700円/200g、限定50瓶)がございます。
また、りんごジャムは、「夏明(なつあかり)」(450円/200g)という品種で作ってもらいました。この品種、加工場の予想に反し、果肉がしっかりしていたため、スライス多めの、煮りんご(?)のような仕上がりになりました。
桃ジャム(なつおとめ/白桃) 450円/200g
桃ジャム(つきあかり/黄桃) 700円/200g
りんごジャム(夏明) 450円/200g
ご注文/お問い合わせ先
福蕨(ふくわらび)
509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net