暖冬とはいえ、さすがに冷え込む今日この頃、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。異常気象や社会情勢から農業にも厳しかったこの一年、皆様には大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
果樹園には、例年より少ないながらも、それなりに雪が降り積もり、りんごの樹は落葉して身を軽くし、眠りについています。雪上にはいろいろな足跡が残っていて、静かではありながらも賑やかな園地です。
こうして、りんごや桃が休眠している間は、整枝/剪定をしています。
その、りんごの整枝/剪定について、当地では2013 年から昨年まで、長野県の古幡芳明氏に指導していただきました。しかし、今後は遠方に出向くことは難しいとのことで、当地での剪定講習会は開催できなくなりました。そこで先日、長野県まで、先生が剪定実技される会に行ってみました。
その道中、ナビの誘導に従って通りがかった長野県の果樹園地帯では、りんごが伐られ、ブドウ(シャインマスカット)の栽培面積が拡がっている様が見て取れました。寂しい気持ちになってしまいましたが。
その理由として、「高単価で取引されることはもちろん、栽培技術が確立しているので普及も早い」という話を耳にしました。なるほど、誰がやっても同じように生産できる技術は、普及の鍵かもしれません。(実際に品質を保つためには、難しいことが沢山あるのでしょうが。)
りんごの整枝/剪定も、誰もが取り組めるように単純化されれば楽なのにな、と思いながらも、それはそれでつまらないかも、と考えてしまいます。
りんごも桃も、1 本たりとて、同じ樹、枝はないですし、果樹園によって、気象条件や地形、土壌などが異なります。当園の中でも、圃場によって、樹が元気な場所、力が出ない場所など、様々です。さらに、それぞれの生産者によって設定しているゴールが異なり、それに応じて樹形も変わってきます。
就農し、整枝/剪定を始めた頃、『せん定を科学する』(菊池卓郎)という本をよく読みました。この本に「せん定技術の単純化は退歩である」との一文がありますが、個々の生産者が、それぞれが置かれた条件に応じて、整枝/剪定技術を磨いてきたからこそ、今の日本のりんごがあるのだと思います。
異常気象が当たり前になりつつあり、これまでの経験則や常識が通用しない状況の中、古幡先生に教えて頂いたことを大切にしつつ、皆様に求めて頂けるようなりんごを育てていきたいと考えています。
2026 年の防除暦を考えています
昨年はカメムシが大発生し、被害が甚大でした。また、数年前から目立ちはじめた、りんごの褐斑病や斑点落葉病が止まらず、時には落葉してしまう品種や樹もありました。これらを(化学合成農薬の使用を控えながら)、どうしたら効果的に、防除できるのか、この冬の課題となっています。頭が痛いです。
根を深くする/高温乾燥に強い樹をつくる
ここ数年の夏場の異常な高温は、りんご栽培においても問題になっています。土壌が乾燥し、十分に樹体に水分が供給されないと、果実品質の低下を招くほか、翌年の花芽形成にまで影響を与えるとか。対策として、「圃場の排水を良くし、直根がでるようにしてみたらどうだろうか。」という話がありました。地中深くまで根をはらせて、夏場の乾燥に強くすることが目的です。
一理ありそうですが、当地は青森県や長野県に比べて降水量が多いため、根域が浅くなるようです。結局は「強めの台木を使って、せん定技術によって栽培管理しやすい大きさと形の樹をつくる」(『せん定を科学する』)ことが良策かと思えます。
昨今、普及している「新わい化栽培」(作業効率が良く、収量も高い栽培方法)の流れに逆行しますが、今まで同様に喬木性の台木を用い、根をしっかりとはらせ、みずみずしい果物が収穫できるような樹を育てていきたいです。
ふくわらびのくだもの−りんご、加工品のご案内-
現在、りんご(生食用)の販売はほぼ、終了し、ジュースやジャムなどの加工品の発送を行っています。
2025 年は、カメムシ等の被害により、なかなか生食用として販売できない果実が多く出ました。ですので、今年はジュースをたくさん加工してもらうことにしました。
しっかりした味のジュースになりました。
どうぞご利用ください!
加工品ージュース、ジャムー
りんごジュース
すりおろし果肉入り 860 円/1L
ストレートタイプ 860 円/1L
ジャム
りんごジャム(ふじ) 470 円/200g
りんごジャムシナモン風味 470 円/200g
りんごバタージャム 570 円/200g
桃ジャム 470 円/200g
桃の砂糖煮 570 円/240g
※ジュースやジャムの個数は、ご希望に応じて調整いたします。(緩衝材を用いて、一つの箱にお詰めします。)どうぞご相談ください。
ご注文/お問い合わせ先
福蕨(ふくわらび)
509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net