季節のお便り_十一月「ふじの収穫、まもなく始まります」(2020.10.30)

錦秋の候、朝晩の冷え込みに、りんごを収穫する手も冷たさを感じられるようになりましたが、皆様、お変わりございませんでしょうか。

当園には、大小4つの冷蔵庫があります。この経営規模には似つかわしくないことのようにも思いますが、それはさておき、この夏、その中で一番広い冷蔵庫(6坪の広さ)が故障しました。冷えすぎて、果物が凍ってしまうようになってしまいました。出来の良かったジャガイモもカチコチに。

来園された方が、「りんごに鮮度があるということを知った」とおっしゃられることがありますが、この冷蔵庫は、その「鮮度」を保つための大切な設備。りんごをできるだけ美味しい状態でお届けしたいと思い、収穫後は冷蔵庫にて冷やし、眠らせるようにしています。(野菜でも、予冷が一般的になりつつあるという話を聞いたことがあります。)

この冷蔵庫でも、思うように鮮度を保てなさそうなのが「レッドゴールド」です。レッドゴールドに限っては、収穫したその日に発送するようにしています。硬さについても、非常に神経質になって出荷しています。(ある程度、予冷した方が日持ちがよいのでは?と思って、試験してみたりもしますが、その効果に自信が持てません。)
しかし、注意して発送しているのですが、お届けした先から「大半がスカスカだった」(軟らかくなっていた)という声が寄せられました。収穫時、すでに軟化していたのか、届いた先で長時間、暖かい所にでも置かれていたのか定かではありませんが、ともかく難しいものです。
こうなると、レッドゴールドはもう伐らざるを得ない、レッドゴールドに食味はかなわなくても、トラブルになり難い品種への転換が必要かと、今更ながらに考えてしまいます。
(私自身がとても好きな品種なので、なかなか伐るという決断ができませんが・・・。)

さて、話はそれましたが、冷蔵庫のこと、一時は(ついに買い替えか?)と焦りましたが、町内に修理できる方がおられ、また働いてくれるようになりました。とても嬉しいです。
そして、11月も20日を過ぎると、今はほとんど空っぽの冷蔵庫に、「ふじ」がいっぱいに詰め込まれます。今年は春の凍害、梅雨時の豪雨、長雨、酷暑、と、色々な事がありましたが、そんな苦難を乗り越えたりんごが間もなく収穫されます。今年はどんな味になっているだろうか、とても楽しみであり、不安でもある今日この頃です。

母がケガをしました‐お断りとお願い‐

初秋のある日、りんごの収穫作業中、母が左足を骨折しました。現在は退院し、自宅で療養しています。が、昨年までの50数年間、お客様のご要望に可能な限りお応えしようと、箱詰め、発送作業をしてきましたが、今秋はそれができません。

この発送作業、すぐに人を雇い、代替してもらえるというものではないため、皆様にはご不便、ご迷惑をおかけすることも多々あるかと思いますが、どうぞご容赦くださいますようお願いいたします。

■期日指定

「ふじ」の収穫盛期となる11月10~25日の間は、りんごが樹上で過度に凍ってしまわないよう、収穫を優先し、発送作業日を減らします。急な配達日指定にお応えできない場合がございますので、事前にご相談、ご確認ください。

■請求書は郵送いたします

これまで、請求書は荷物に付けてきましたが、繫忙期につきましては、郵送させていただきます。

■庭売りはできません

当園は地方発送を主としており、収穫、仕分け、発送作業を優先いたします。庭売り(作業場での販売)はいたしかねますので、ご了承ください。 当園にて、直接、箱詰めりんごの受け取りをご希望される方は、事前にご相談ください

ふくわらびのくだもの−りんごのご案内

ふくわらびでは、有機質肥料を土づくりの基本とし、また農薬(化学合成農薬)の使用をできるだけ減らすように心がけています。 特別の農法の栽培ではありませんが、「一昔前の作り方」に似ています。当園の果物は「昔の味」がするとよく言われますが、こうした作り方による色や形、味の果実になっていると思います。

‐ 11月上旬のりんご詰め合わせ -

11月上旬は、「シナノスイート」や「清明」(10月下旬収穫のりんご)に、「秋陽」や「ぐんま名月」などの11月上旬に収穫できる品種を詰め合わせた箱をお届けします。

- 11月中下旬のりんご ‐ ふじは11月20日前後から

11月中下旬は、りんごの代表的な品種「ふじ」の収穫期です。いろいろな品種がありますが、安定した食味を発揮する品種だと思います。(発送は11月20日前後からとなります。)

- 11月中下旬のりんご詰め合わせ -

11月中下旬には、「ふじ」のみ、もしくは「ふじと黄色いりんごの詰め合わせ(品種混合)」をお届けします。
品種混合では、一箱で3~4品種ほど楽しんでいただけるようにしたいと思っています。
黄色いりんごには、「王林」「金星」「星の金貨」「ぐんま名月」「はるか」「青林」「こうこう」「きみと」、そして「グラニースミス」などがあります。 なお、これら黄色い品種は、「ふじ」との詰め合わせ用に生産しており、収量も少なく、黄色いりんごのみのでの出荷はお断りする場合もございます。どうぞご理解ください。

加工品‐ジャム‐

ふじと紅玉をかけあわせた「ひめかみ」という品種があります。これが加工にもいいですよ、という声をお寄せ頂きました。そこで、今年、「ひめかみ」を加工場に持ち込み、ジャムにしてもらいました。他にも、紅玉のジャムやりんごバター、洋ナシジャムなどを加工してもらっています。

-お断り-

- 「ぐんま名月」の芯の褐変について -

「ぐんま名月」は、美味しい品種ですが、種のある芯の部分が少しだけ茶色くなることがあります。食味には全く関係ありませんが、気になります。これは、年によっては樹についている時、まだ青い果実でも既になっていることがあり、原因もわかっていません。どうぞご理解、ご容赦下さい。

- ご自宅用りんごについて -

ご自宅用りんごの箱には、全てではありませんが、多少の傷や変形果、そして化学合成農薬を減らした結果の虫害や病斑がついたものが混ざります。予めご了承ください。

ご注文/お問い合わせ先

 福蕨(ふくわらび)
 509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
 TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
 e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
 url http://hukuwarabi.net

お願いー新型コロナウイルス感染症対策ー

飛騨地域でも新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されます。 当園は、小規模な家族経営ですので、感染対策も尽くせるかどうか、定かではありません。(消毒液やマスクは準備しておりますが。) どうぞご注文は、できるだけお電話やファックス、メールにてお願いしたく存じます。

2020年10月30日