季節のお便り_九月「つがるの収穫が始まります。」(2023.09.05)

「暑い」という言葉ばかり口からでた 8月の、最後の日にブルームーンを鑑賞し、次の朝、目覚めると肌寒く感じられました。まだまだ暑い日が多いのですが、それでも秋風が吹き始めたようです。皆様、お変わりございませんでしょうか。

果樹園では、いつになく早くに桃の収穫が終わり、来年に備えて伐採や剪定を始めつつあります。樹形を作り、実をならせるための「剪定」は 1年に1回きり。切ったら戻せないし、結果が見えるのは来年、再来年と、なかなか気長な作業で、いつになったらこの技術をマスターすることができるのだろうか?と思いつつ、樹を観察しています。
果樹栽培には、他にもいろいろな技術が求められます。「摘花/摘果」や「施肥」、「薬剤防除」、「着色」。いずれも、その品種をより美味しくするために欠かせない技術だと考えています。

美味しさとは別に、新しい味に出会うことができる技術として、「育種」(新品種)があると思います。(「育種」は何十年もかかる作業で、当園では取り組んではいません。新しい品種の導入は、もっぱら苗木屋を通じて購入しています。)

大昔、夏のりんごと言えば『祝』だったそうで、『つがる』が出てきたときは、「なんて美味しいりんごなんだろう」と思ったそうです。私は『祝』を食べたことがなく、その驚きはいかなるものだったのでしょう。
青森県りんご試験場で種がまかれたのが 1930年で、それが『つがる』として品種登録され、世に出たのが1975年とのことです。長年、栽培されている『つがる』ですが、いろいろなりんごの中では軟化しやすい方で、冷蔵保存が望ましい品種。ですので、同じ時期の、食味良く、日持ちの良い品種が欲しいと思ってきました。
苗木カタログにはいろいろな品種が載っており、ついつい購入し、試作してきました。しかし、実際に栽培してみると、霜や病気に弱かったり、日持ちが悪かったり、収穫適期の見極めが難しかったり、なかなか、これという品種に出会えていません。さらにこの数年、平均気温が上がってきたからでしょうか。『つがる』の味が以前よりも濃く、他の品種に比べ、一番安心して食べれるりんごになってきたようです。(ですので、この数年は、『つがる』の更新に力を入れるようになってきました。)
新しい品種が定着することは、本当に稀有なことなんだなと実感します。

さて、この数日、『つがる』をはじめ、 9月のりんごがぐっと色づき始めました。これから12月まで続く、りんごの季節が始まりとなります。今シーズンもどうぞ、ふくわらびのくだものをよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、まだまだ暑い日もあるようです。夏の疲れもでやすい時期です。体調を崩されたりされませんよう、くれぐれもご自愛ください。

高山市の気温と降水量

降水量や気温は、果実肥大を左右する大きな要因です。今夏は暑く、また雨も少なく、心配していましたが、桃の除袋をする頃に、袋の外から果実の肥大状況を確認し、その小ささに愕然としました。
過去の気象データを確認してみると、ここ久々野町の、 8月の降水量の平年値が 305.1mmであるのに対し、今年は133.5mmでした。また、高山市の8月の平均気温をみると、平年値が24.4℃であるのに、今年は26.2℃でした。
そんな数字を実際に見ると、天候不順とはこういうことかと変に納得し、そして、気候変動への対応が余儀なくされているのだと痛感しました。
この春、この地域に農業向けの気象観測装置が 3個設置され、そのうちの1個が当園の側に置かれました。携帯電話で気温や降水量、風速などが確認できる、とても便利な器械です。春先には、どれだけ気温が下がったか、あるいは平均気温などを確認できるので、霜害の程度を覚悟したり、りんごが授粉できたかを予測できます。積算気温を用いることで、桃の収穫始めが算出されます。また、降水量を確認することで、農薬の残効期間を推測することができ、適期防除や減農薬に活かすことができます。
これまで、気温や雨量は軒先の温度計などで確認してきましたが、この装置のお陰で、いつ、どこにいても確認でき、また 4月以降のデータを見返すことも容易です。
こうした農業支援は、とても嬉しいです。

りんごのご案内( 9月10日頃からの発送予定です)

ふくわらびでは、有機質肥料を土づくりの基本とし、また農薬(化学合成農薬)の使用をできるだけ減らすように心がけています。
特別の農法の栽培ではありませんが、「一昔前の作り方」に似ています。当園の果物は「昔の味」がするとよく言われますが、こうした作り方による色や形、味の果実になっていると思います。

- 9月のりんご -

りんごの発送を始めます。「つがる」が主となります。また「尾瀬の紅」「さんさ」「キュート」「トキ」「ひめかみ」などを少しずつ栽培し、品種詰め合わせ(混合)の箱にいれてます。(あくまで少量生産です。単品種でのご注文はお断りする場合もございます。)

 つがる 9月中旬/うす赤/甘く、果汁多い。
 つがる姫 9月中旬/濃紅色/つがるの着色系。普通つがるに比べ、味が濃く、硬め。

りんごの規格/価格(税込価格、送料別)

ご贈答用 2k箱 2,600円 / 3k箱 3,800円 / 5k箱 5,000円
ご自宅用 2k箱 2,000円 / 3k箱 2,900円 / 5k箱 3,800円
※別途、送料をお願いしています。

- りんごジュース、在庫ございます -

りんごジュース(ストレートタイプ/すりおろし果肉入り、 800円/1L)、在庫ございます。

- りんごを予冷しています -

当園では、一部の品種を除き、日持ちをよくするためにりんごを冷蔵しています。そして、発送する際に、冷蔵庫から出し、箱詰めしています。
りんごは冷えているため、りんごの表面に水滴がつきます。

- 梱包資材(フルーツキャップ)について -

当園では、果物のお届けの際、輸送中に果物同士がぶつかって、打ち傷がつかないようにと、フルーツキャップを使用しています。このフルーツキャップが、現在、入手困難となっています。
今年は、りんごについては、モールドパックでのお届けとなる場合があるかと思いますが、どうぞご理解、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

- ご注文/お問い合わせ先 -

福蕨(ふくわらび)
509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
TEL 0577-52-2494 / 090-5047-0066
FAX 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net

お願いー新型コロナウイルス感染症対策ー

飛騨地域でも新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されます。 当園は、小規模な家族経営ですので、感染対策も尽くせるかどうか、定かではありません。また、ワクチン接種もまだできておりません。 どうぞご注文は、できるだけお電話やファックス、メールにてお願いしたく存じます。

2023年09月05日