季節のお便り_九月「つがるの収穫が間近です」(2020.09.10)

9月に入り、やや過ごしやすくはなったものの、今年の暑さは本当に体にこたえます。また、先の台風は各所に爪痕を残した様子。皆様、お変わりございませんでしょうか。

お盆が過ぎて、お店に今年のりんごが出回るようになりました。ふくわらびでも、りんご「つがる」の収穫が間近となっています。(9月10日時点では、まだ少し、青いようです。)
今年は、梅雨時の豪雨、長雨のためか、果実はやや小ぶり。根が傷み、苗木、若木は特にダメージを受け、枯れたものもあります。また果実には、病気による腐りも見受けられます。多すぎる雨は、やはり困りものです。
そう、これも豪雨、長雨の影響か、当地では熊による桃の食害が問題になりました。(森林伐採に携わっている人が言うには、長雨で山の木の実が腐って落ちてしまったとか。)そして当園にも、わずかしかない桃を食べに来ました。しかも、まだまだ青く、小さい果実なのに、樹に登り、枝を折って熊棚を作り、一番美味しい部分を食べつくして去っていきました。熊は執着すると読みましたが、確かに電気牧柵などをしていても、幾度となく越えてきました。泥土に足跡が残っていましたが、あの爪は怖い。隣の果樹園には、りんごを食べに来ているとか。いつか、熊と遭遇するのではないか、と恐れています。駆除というのも切ない選択肢なので、なんとか棲み分けできるとよいのですが。
また今年は、鳥による食害やいたずらも目立っています。ヒヨドリはまだまだ青い実を突っついています。カラスは果実を落としたり、肥料(肉や魚を原料とする有機質肥料)を食べたりします。鷹匠に依頼し、対策する産地の取り組みを新聞で読みましたが、容易にはお願いできないでしょうし。困りものです。

さらに当地でもカメムシが大発生と、いろいろなお客に困っているのですが、そればかりにかかってはいられません。今年のりんごは小ぶりとはいえ、それなりに肥大し、枝が垂れ始めました。台風などで枝が折れたり、下がりすぎたりしないように枝を吊る作業をしています。この枝を吊る角度や、吊り上げる枝数も、剪定の先生によってそれぞれに異なり、どういった形が当園に合っているのか、試行錯誤の余地があります。より高い品質、秀品率を目指し、一つ一つの作業に取り組んでいきたいと思っています。 今年もどうぞ、ふくわらびのくだものをよろしくお願いいたします。

最後になりましたが、過ごしやすい気候はまだまだ先の様子。夏の疲れなどもあるかと思います。体調を崩されたりされませんよう、くれぐれもご自愛ください。

桃の収穫が終わりました‐お詫び

豪雨、長雨多雨のため、桃の品質がとても不安定な年となってしまいました。
通常、雨が多いと、果実は大きくなります。しかし今年は、多すぎたためか、日照不足も影響したのか、新梢の延びも悪く、結果、果実も太らず。腐りなどの傷みもありました。また、水と養分のバランスが崩れたのか、核割れや変形果なども多く見受けられました。さらに、カメムシや夜蛾(果実袋の上からでも果汁を吸う、吸蛾類)などの害虫も多発しました。おそらくショウリョウバッタかと思うのですが、果実袋の中にまで入って果実をかじるものまで。果実袋を掛けていても防げない害虫には勝てません。
最終的には、出荷をお断りさせていただく事態になりました。

皆様にはご迷惑をおかけし、大変、申し訳ございませんでした。 これに懲りず、お付き合いいただければ幸いかと存じます。

ただ今年は、不出来ではあり、出荷時には胃も痛くなりましたが、桃作りに楽しく取り組めたシーズンとなりました。
新たなシーズンの始まりの今、これまで学んだ記録を読み返し、資料を集め、勉強し直しています。
思うような品質の桃に仕上がるよう、初心に返り、取り組み始めています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ふくわらびのくだもの−りんごのご案内

ふくわらびでは、有機質肥料を土づくりの基本とし、また農薬(化学合成農薬)の使用をできるだけ減らすように心がけています。 特別の農法の栽培ではありませんが、「一昔前の作り方」に似ています。当園の果物は「昔の味」がするとよく言われますが、こうした作り方による色や形、味の果実になっていると思います。

‐9月のりんご‐

りんごの発送を始めます。「つがる」や「つがる姫」が主となりますが、この数年、とても美味しく感じられるようになりました。9月も、りんごの季節として楽しんでもらいたいと思い、いろいろな品種を試作しています。しかし、今のところ、この時期では「つがる」の味が好みです。

 つがる 9月中旬/うす赤/甘く、果汁多い。
 つがる姫 9月中旬/濃紅色/つがるの着色系。 普通つがるに比べ、味が濃く、硬め。

‐他の品種(試作中の品種など)‐

「さんさ」「キュート」「トキ」「ひめかみ」などをご要望にお応えして少量栽培しています。もともと、植栽本数も多くないのですが、今年は、天候不順や鳥による食害、カメムシ等の害虫により、さらに収穫量が激減しています。
例年通りにご注文をお受けすることができない場合がございます。

‐つがるの着色について‐

この酷暑のため、果実はきれいな朱色に着色し難い傾向にあります。また、日焼けが懸念されるので、今年は葉摘みの程度を弱くしていくと思います。色むらなどあるかと思いますが、どうぞご了承ください。

‐りんごを予冷しています‐

当園では、一部の品種を除き、りんごを冷蔵しています。そして、発送する際に、冷蔵庫から出し、箱詰めしています。 りんごは冷えているため、りんごの表面に水滴がつきます。悪しからず、ご了承下さい。

ご注文/お問い合わせ先

 福蕨(ふくわらび)
 509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
 TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
 e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
 url http://hukuwarabi.net

※コンビニエンスストアなどからファックスされた場合、ファックス番号(0577-52-2494)で受信できない場合があるようです。送信できないなどございましたら、一度、お電話等頂けると幸いです。

お願いー新型コロナウイルス感染症対策ー

飛騨地域でも新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念されます。 当園は、小規模な家族経営ですので、感染対策も尽くせるかどうか、定かではありません。(消毒液やマスクは準備しておりますが。) どうぞご注文は、できるだけお電話やファックス、メールにてお願いしたく存じます。

2020年09月10日