_栽培技術の習得

古幡芳明氏(長野県山ノ内町)による玉簾剪定〜着色管理時の様子〜

ある晴れた秋の日に、着色管理も終わり、収穫を待つばかりとなった古幡芳明氏のふじ園(長野県山ノ内町)にお邪魔しました。

記録日時:2008年10月27日
テーマ:
場所:古幡芳明氏園


枝作り

1)理想の結果枝
理想とする結果枝は、10cmまでの前年枝、1.5cmまでの果台、5〜6cmの当年枝の組合せのものとしている。
この結果を得るためには、隔年結果とする。

(前年3cm程度+果台1cm程度+新梢5〜6cm程度)

(前年5cm程度+果台1.5cm程度+新梢15〜cm程度)

(生らせない枝:前年の伸びが20cm超)

2)側枝
上述のような、理想の結果枝を得るために、次のように側枝を育てる。
側枝候補の若い枝は「切り返し」しない。「腰入れ」すると揺れなくなる。
下の方ほど玉のびがよい。そこへ力がいくような剪定をする。「切り上げ」は関所の効果をうむ。
よって、切り返しは原則しないし、するとしても影響が出ない位置で行う。(骨格枝から近い位置での切り返しは、ない。)
先端の伸びが20cmとなるように、横枝や牽制枝を間引く。横方向はでべそ切り、直上はすり切り。

3)着果位置
理想の組み合わせを持った枝に着果させるために、3年枝(旧4年枝)以降の、古い枝を中心に生らせていく。

(先端は軽く/3年枝以降に着果)

側枝から出た5〜6年生の枝の先端に生らせることもある。

大きな側枝から下位のオーダーの側枝がある状態。それもまた、通常の側枝と同じように捉えて摘果し、着果させる。


着色管理

1)葉摘み
着色管理において、衝撃を和らげる意図で、先端を残して葉を摘む「葉かき」を行う。

(葉摘みの様子:先端を残して掻く)

(新梢の葉摘み)

2)徒長枝の管理
徒長枝は、中心部分(根本付近)は切り、主枝上にとことことおく。混んだ部分は間引く。
切ると衝撃が強いので「葉かき」を行う。

(徒長枝の葉摘み)

3)シルバー
全面にシルバーを敷くことで、園内の温度を上げ、着色を促す。
全面に使用することで、体感温度から変わる。

(全面にシルバーを使用)


後記

「また、りんごが生っている時に来たらいい」そうおっしゃって頂いたので、秋にお邪魔しました。
拝見し、見事な様に言葉を失いました。
何よりも、枝の柔らかさと玉揃いの良さに感動しました。
(28玉で揃えるように努めておられるそうです。)