_果樹園の記録

つがるを伐る日(2011.01.13)

この数年、つがるの代替品種を求めています。
苗木を買うのは良いのですが、限られた園地。
つがるに代わる品種を植えるべく、一本、また一本とつがるを伐っています。
本年もまた、喬木を2本、伐りました。


りんごの樹は、山の樹のようにいきなり根元からばっさり、とはいけません。
支柱が立っているし、誘引ロープがあったりするので、非常に危険です。
下手すると、隣り合う樹を傷つけてしまうかも知れませんし、何より、作業者自身に跳ね返ってくることも。

そこで、支柱やロープ、さらに枝(側枝)を落としてしまいます。
それから、チェーンソーで根元からいきます。

ものの一時間もすると、こんな感じ(↓)になってしまいます。

一本の樹を伐ったところで、薪になる部分というのは意外に少ないように思います。
基本的には、細い枝が多く、骨格枝(主枝、亜主枝)の部分は限られているので、当然といえば当然ですが。

この後、切り株を掘り起こし、根が残らないようにします。

(↓)掘り起こした根。

これら未熟有機物が地中に残ると、紋羽病の原因になるとされます。
その昔は、山の枝葉といった有機物を地中に入れて、土を肥えさせましょう、という指導があったそうです。
当地でも、開墾当初は、未熟有機物を入れたような話を聞いたことがあります。
今は、桃も林檎も、改植する際には、すっかり取り除くように努力していますが。想像すると、怖いことです。


よもや、つがるを伐る日が来るとは思いもよりませんでした。
その昔、りんごの価格が下落した時、国光、紅玉を山や川へ持って行って投棄した、「山川市場」という出来事があったと文献等で見聞きしますが、そんなことを思い起こす一日でした。
その「山川市場」の後には、「ふじ」という、ゆるぎない品種が控えていました。(そこら辺のお話は、NHKの「プロジェクトX 挑戦者たち/悲願のリンゴ 伝説の職人津軽に立つ(「ふじ」・斉藤昌美)」にて紹介されています。)
しかし今は、つがるに代わって座る品種が見あたらず、桃などの他の作目に転換すべきか、あくまでりんごの新品種にこだわるべきか、難しいところにいます。