_果樹園の記録

雨、一息つく時(2010.07.29)

梅雨明け後、酷暑が続いていましたが、今日は雨。
仕事も身体も、ようやっと、ほっと一息ついたところです。
しばらく、果樹園の状況をアップしておりませんでした。
少しご報告。


りんご/仕上げ摘果

7月に入って、りんご、ふじの新梢の伸びもほぼ止まったので、仕上げ摘果に入りました。とはいえ、他の品種を済ませ、更に古幡芳明氏園にて勉強させてもらってからのこと。例年よりも若干、遅れての開始となりました。
当園において、ふじが占める割合は全国平均の6割。一番に時間がかかります。

(新梢が止まりました)

花そう摘花/摘果で、生らせたい花そうのみを残し、さらに花そう毎に果形が最も良いものを残す、という作業を済ませた後。
話の上では、それほどに落とす果実は無いかと思われるのですが、振り返るとゴロゴロとしています。よく、こんなに着いていたものだな、と感心してしまいます。

(摘果後の地面)

今年は、先にも記録しましたが、降雹があり、それなりの被害がありました。
特に幼果だったことから、打痕は盛り上がらず、凹んだ状態になってしまいました。この傷の大小を見極めながらの摘果作業だったことから、平年に比べ、進捗にさらに遅れが生じました。

(雹害果)

長穂接ぎの様子

仕上げ摘果をしている最中に見た、いいかもしれないこと。
最近、長穂接ぎの話が情報紙に掲載されています。当園でも、あちらこちらで試しています。
昨年、金星の一本をまるまる、グラニースミスに更新しようと、長穂接ぎをかけました。1m近くある穂木をあちらこちらに接いでみたのですが。
「次の年には、一つや二つや味見できるのがいい」と、長穂接ぎの利点が言われます。
確かに生っています。
いいかもしれません。そういえば、過去には、グラニースミスに限らず、他の品種でも、味わうことができましたし。

(穂木の様子)

通常は、摘果してしまうのですが、思わず、一果、残してみました。


桃の修正摘果と袋掛け

満開から60日を数え、りんごの仕上げ摘果の合間を縫って、桃の修正摘果を行いました。
桃の摘果は、「予備摘果」「仕上げ摘果」「修正摘果」と、何回かに分けて行いますが、それぞれに共通するのは「大きさを揃えること」。
小玉果や、綺麗に左右対称な果実(双胚果の恐れがある果実)を摘果するのは勿論のこと、「突出して大きいものは、双胚果である場合がある。確認し、もし、そうであれば、そのサイズは摘果する。」「収穫間近になり、大きすぎる果実は、核割れしたり、食味が落ちるので、摘果する。」とか。
綺麗な形、大きなもの、それらを落とす作業なのです。

(綺麗な形)

(胚が二つ)

修正摘果が終わったら、随時、果実袋を掛けました。
果実袋は、裂果防止、シンクイムシ類の食入防止といった目的があり、当園では、最後まで除袋せず、白い袋を掛けたままになります。
写真のような、白い袋が、園地中に掛かりました。

そういえば、今年は梅雨の間中、記録的な雨でした。入梅の時も、明けの時も。
そのためか、生理落果が多いように感じました。
修正摘果を終えて、袋を掛けようとすると、ぽろっと落ちてくる。
無事に成熟してくれると良いのですが、ちと不気味な感じがします。


ようやく桃の袋掛けとりんごの仕上げ摘果が終わり、ほっとしたところです。
仕上げ摘果の残りを終えたら、見直し摘果に、それから作業場を大掃除し、桃の収穫/出荷に備えます。
先発産地では、既に収穫がピークを迎えていますが、当地では、収穫までにまだまだ間があります。あかつきはお盆過ぎ、8月20日頃からの収穫。
しばしお待ち下さいませ。