_果樹園の記録

りんごの植え付けをメモする(2010.04.22)

りんごの芽がぐっと動き始めました!
今春は全国的に低温が続いており、これから展葉し、開花を迎えるりんごの霜害が心配になります。
しかししかし、始まりとは、いいもの。

さて、りんごが発芽〜展葉する前に(根が動き出す前に)、植え付けを行いました。


病気の対策

今回は、新たに開墾したり、造成した圃場への植え付けではなく、以前からりんご樹を植えていた場所での植え付け=改植となりました。
例えば、1月に伐採した喬木のふじ(↓)の跡地など。

そのふじは、根の病気(紋羽病)により、なかなか思うように収量が得られなかった個体でした。
こうした病気の跡地には、そのまま植えても、また同じように罹病しまう可能性が高いので、なんらかの対策を講じる必要があります。
土壌消毒、天地返し、客土などなど。
土壌消毒は、薬剤を使うもの、熱湯を使うもの、など方法はいくつかあります。資材販売店に相談したところ、梨などの発根が旺盛な作目ならば土壌消毒を採り入れる利点はあるが、りんごではあまり好成績は得られない、とのこと。
天地返しは、重機で2メートルほど土をひっくり返す方法。(それまでの作土と心土を入れ替える。)魅力的な方法なのですが、当地は30cmも掘れば、石ががらがらとでてくるようなところ。(小さい頃は、石拾いが春の恒例行事でした。)ですから、これは現実的ではない。

「根を掘り、そこで剪定枝を燃やし、土をかぶせ、消し炭にする。消し炭とかぶせた土を混ぜて植えると良い。」とか聞きまして。(後日、確認したところ、実際には、さらに土壌消毒をするのだと。)
炭焼きで言えば、伏せ焼きといったところ。
土を焼くのか、土に含まれる未熟有機物を焼くのか、あるいは還元消毒みたいな?等々、想像しまして。今年はそれに挑戦してみようか、と穴を掘り、剪定枝を集め、火をつけました。
ところが、ちょうど嵐が来まして、土を盛る前に火が消えてしまいました。
ほどよく消し炭になったんですが、土を熱することにはなりませんでした。

結局、それまでの作土は持ち出しました。
その後、客土し、植え付けをしました。
でも、終わってみれば、やっぱり客土が最も安心できます。。。


側植

青森県のりんご生産者のホームページや、青森県りんご協会の情報誌を覧ていると、時々、「側植」なるものに目が止まります。
まさに、更新される樹の側に植えること。そして、新植した若木に覆い被る枝は潔く、落とす。
伐採し、根を掘り起こし、そのまま植えると、根の病気が出る、そんな気がします。樹は、伐採後、株を起こさないで、そのまま弱らせておく方がよい、という話もあるようです。(病気で枯れた樹の根や土は、丁寧に掘り起こします。)
どういった理屈かはわかりませんが、側植と株を掘り起こさないこと、同じような原理で、品種の更新が上手く進むのかも知れない。
今年は、更新する列で、数本、それを試してみることにしました。見難いですが、左が古い樹で、右が若木です(↓)。


さて、今春から、ふじの更新を始めました。数年前から少しづつ買い込み、味を比較していた着色系の苗木。当園のふじから穂木をとった苗木。それらをもって、ふじの圃場と品種を世代交代させていきます。
また、つがるが思うほどには売れなくなりました。元々、生産量は少なかったのですが、今後、さらにつがるは負担になりそうです。そこで、つがるの代替品種ないし他の作目(9月の果物)への転換を図っています。
収穫物が得られるのは3〜5年後のこと。
お届け/お味見まで、しばらくお待ち下さいませ。