_果樹園の記録

剪定を学ぶ(2010.03.15)

啓蟄啓戸 枝に虫がついたかと思いきや、再び白くおおわれたりと、行きつ戻りつの果樹園。剪定が佳境を迎えています。
りんご、ふじの垂直方向を意識した樹形づくり、桃は弱剪定、ブルーベリーでは主軸固定法。減化学合成農薬/有機質肥料栽培を志して三十数年経ちましたが、加え、果実品質の向上を目指し、新たな整枝・剪定方法を学び、試みています。
この頁では、作業の記録ではなくて、それらの学ばせてもらっていることを少し、ご紹介したいと思います。


りんご、ふじの剪定

この数年に何度か、生産者仲間にお誘い頂いて、古幡芳明氏の、下垂枝を利用した、垂直方向を意識した樹形づくりを見させて頂く機会を得ました。情報紙、新聞などによく紹介されている氏なのですが、実際に樹を見させてもらっては、あるいは教えて頂いては、感動しました。

(長野県山ノ内町)

最初に記憶に残ったことは、「勢いを見ながら鋸、鋏を入れること=勢いがありすぎるならば何もしない」ということでした。「ぢゃあ、ほっとこう」と、ちょっとでも勢いが強すぎると思った枝には何もしなかったら、えらいことなりましてね、着果数管理(摘花/摘果)から着色管理(葉摘み)まで、なかなか。

昨年〜今年は、逆に落ち着きすぎてしまったようなので、氏のお話を思い起こしながら、すっきりとした枝づくり、勢いがでるような鋏、芯の切り替えなどに取り組んでいます。

(長野県真島町)


桃、弱剪定

桃の剪定には、いくつかの流れがあり、その一つに「大藤流」という弱剪定の流れがあります。近在の生産者仲間に奨められ、学び始めました。

(長野県豊丘村)

数年前のこと。春に、桃の花芽がウソ(小鳥)に食べられてしまい、ほとんど、花芽らしい花芽が残っていなかったことがありました。しかし、その年の「まどか」の味は、忘れることができないものとなりました。それが、何故だったのか、葉果比のおかげか、それとも他に何かの・・・。ずっと疑問になっていました。

(長野県飯田市)

こうやって学ぶ機会にでることで、その疑問に少し、答えが見えてきたような気がします。

(長野県飯田市)


ブルーベリー、主軸固定法

(長野県開田村)

作目の特徴として、いかに大粒果を実らせるか、同時に、いかに効率よく収穫できるような樹形を作るのかがテーマになってきます。開田ファームで実践されておられる主軸固定法は、見事なものです。


いずれの技術も、目から鱗が落ちる!そんな気持ちになります。

剪定技術を教えて下さったいずれの方も、非常に快く、技術や園地などを公開して下さいました。感謝の念が絶えません。

また、さらに、「その土地にあった剪定の方法がある、それを考えていくべき」と、アドバイスされます。剪定は、土地、気象条件、品種特性、施肥、防除等々と一体となったものですから。どうして、学んだことを当園の一本一本に落とし込んでいけるのか、まだまだ学び、考えることは多くあると、そう思う本シーズンの始まりでした。