_果樹園の記録

晩生品種収穫の様子(2009.11.15)

今年も、ようやく晩生品種の収穫を迎え、目下、最後の品種「ふじ」にむかっています。霜害、長雨・多雨による褐斑病の多発、シンクイムシの大発生などなど、多難の年でしたが、なんとか最後の収穫に向かうことが出来て、ほっとしたような気持ちです。


小振りの赤りんご

今年は、「むつ」や「金星」「ぐんま名月」などの青りんごの玉伸びは調子良さそうなのです。しかし。
レッドゴールドは、「冷涼な夏の年には小振りで蜜入りもよい」と書いてありましたが、本年はどうもそのようです。しかし、「ふじ」もつられて「小振りで蜜入り」なのです。
全体に、地色の抜けが良く、また、蜜もしっかりと入るぐらいに熟しています。
しかし、小振り。
当園の「ふじ」は小振りで、よく、お客様から「こふじ」と呼ばれていましたが、そんな感じでしょうか。ちょっと困った心境です。

(2009.11.07)

剪定方法が変化しているからか(それに応じた、着果数管理ができていないからか)、と思いましたが、着果数の多少に関わらず、全園通して「ふじ」は小振りなのですから、どうにも解せません。
それでも、本年のふじは、味が詰まっている感じがして、作り手としては味わい深い収穫(味見しながらの収穫の時間)となっています。

小振りの果実の作り方

小振りになって、納得できたのは、「レッドゴールド」と、そして「こうとく」。今年の「こうとく」は、小振りで蜜入り良く、まさしく「こみつ」として(1玉300〜円で)売られているもののよう。

今年の生り方を見て、小振りに作るヒントを、少しだけ得られたように思います。来年からも、同様の収穫物が得られるように、メモしておかないと。


シンクイムシの大発生

本年は(度々、書いてきましたが)、シンクイムシの被害が甚大です。お送りした林檎(紅玉)の中から、「虫がぴょんこぴょんこと出てきました。」とご報告を受けることも。
当園では、りんごでは「紅玉」「清明」「ふじ」に、洋梨では「コンフェレンス」に、シンクイムシの被害が多く見られました。特に「コンフェレンス」は、かなりの減収となりました。
ちなみに、「りんごが甘くなったから、虫がつくようになったんでしょう?」と言われることもありますが、どうもそうではないようです。「グラニースミス」でも、被害果はありますし。

(侵入痕)

(被害果内部)

(穴から出てきた)

コンヒューザーが引き寄せたのだろうか

本地域では、シンクイムシ対策に「コンヒューザー」(交信撹乱剤/フェロモン剤)という資材を使い、雄と雌の交信を阻害し、次世代の発生を抑えるようにしています。この資材の使用については、地域全体で行うことが肝要とのこと。
近在に放棄園があり、そこに一歩、足を踏み入れれば、シンクイムシを飼っているような状況です。その近くで、コンヒューザー(交信撹乱剤/フェロモン剤)を設置したことで、逆に、虫を引き寄せてしまったのかも知れません。

褐斑病とシンクイムシは相関するのか

どのようなところに、シンクイムシの被害果が多いか。ざっとみて、褐斑病に罹病し、落葉した箇所に多く、被害果が見受けられます。(下の写真は、罹病した枝)

ものの本に依れば、「モモシンクイガは葉に卵を産み、その後、果実に侵入する」とあります。
葉がなければ、果実に直接、卵を産むのだろうか?あるいは、単に、放棄園地と接する箇所だから、病原菌の密度も、害虫の密度も高かっただけなのか?そもそも、葉がないならば、卵を産む場所が無いのではないのか?少ない葉で迷わず果実に辿り着くことができたのか?
どんなことが起きていたのか、興味があります。

今、できること

ともあれ、今、できることは、被害果を取り除くこと。写真は、山選果した結果ですが、被害が多い箇所では、普通樹1本あたり、4〜5コンテナの被害果がでました。