_果樹園の記録

コンパニオンプランツのお話(2009.10.02)

最近、りんごばあちゃんがはまっているお話がこの本。コンパニオンプランツのお話です。

りんごばあちゃんは菜園を管理しています。ここで、新しい資材(肥料や防除資材など)をまず試し、効果があったらりんごに試す、という貴重な実験場です。
その菜園の傍らには、ソルゴーやマリーゴールドが植えてあります。今年の菜園では、殺虫剤はほぼ使わず、大半をBT剤だけでできたといいます。これはソルゴーの効果(バンカープランツの働き/天敵の住処となる)かも知れないのだと。
ちょっと、ひょっとすると、農業雑誌の記事のようなお話ですが、真面目に考えると面白いのではないかと思っています。


草生栽培はどこまで草を生やすのか

ふくわらびの圃場は、かなり草が生え放題です。旺盛な時には腰高を超えるまで草が伸び、隣近所の圃場と比べると、いかにも「だっしゃもない」という感じに見えます。以前は、まめに草刈りもしていましたが、現在は、いろいろと思うところがあり、意図的に草刈りの回数を制限しています。(霜害対策以後は、生育期には2回、収穫前に1回、といったところです。)
草生栽培は、除草剤を使用するのに対し、土壌を肥沃化する点の効果が上げられます。実際に、草生栽培+無肥料で何十年もリンゴを収穫している例もあります。しかし、それ以外の効果は、どんなところにあるのだろうか、あるいは、その効果を最大限にひきだすにはどうしたらよいのだろうか、そんな情報を探しています。

防除と下草管理をリンクする

下草を刈ると、ダニがりんごの樹について、葉が真っ黄色になった、下草がある間は問題なかったのに。というような話を聞くことがあります。簡単なことですが、下草の管理と防除は、リンクして考えなければならないことを示唆しています。
当園では、殺虫剤や殺ダニ剤は、その害虫が確認されて初めて、使用を検討しますが。ハダニなどは下草にいて、りんごに悪さをしないならば、そのまま、放っておきます。そうすれば、下草の中の小さな生態系は、天候や天敵でバランスが保たれ、ダニの大発生はなさそうです。(井上雅央氏の著書「ハダニ−おもしろ生態とかしこい防ぎ方」(農文協)などを参考にすると面白いです。)そのバランスが崩れ、リンゴの葉にダニがつき始めた時に、人間が介入する必要がある(生業ですから稼がねばなりません)、と判断しています。
そして、そう判断した時に初めて、モアを動かします。

天敵の住処を作る

上記は、下草にある小さな生態系をどう捉え、どのように制限するか、という発想に立ってのこと。加え、積極的に天敵の住処となる場所を作ることはできないか、と考えています。
下草をきれいに管理し、殺虫剤を定期的に使用することで、害虫の被害は減らせます。しかし、この状態は脆弱でしょう。殺虫剤は、当然の事ながら、天敵も同時に殺すものが大半です。
天敵がいない、しかし餌は豊富にある場所に、害虫が寄りつかないわけがない!そして、害虫が発生して、初めて天敵が到来するのですから、さらなる殺虫剤が必要となる。こんな悪循環を少しでも緩和できないものか、と思うのです。

そこで、最初の話、コンパニオンプランツの話に戻ります。
わざと草刈りの回数を減らしたり、虎刈りにしたり、あるいはバンカープランツ(天敵の住処となる植物)を導入したり、そんな試みを少しずつ行っています。

(園地のソルゴー)


忌避効果

コンパニオンプランツの話の延長で(アレロパシー効果のようなものとして)、果樹園にも、何かしら忌避効果を期待できるものを植えてみよう、という試みはあります。ハーブを植える、という話もあります。
彼岸花は、水田の畦などによく見られます。ご存知のように、ネズミやモグラ、虫など、田畑を荒らす動物を忌避する効果があると言われています。
最近のりんごのわい性台木である、JM2やJM7は、ネズミの食害が非道く、問題になっています。当園でも、被害がみられるので、彼岸花や、あるいは水仙などで効果はないか、と考えています。
しかし、彼岸花は、同時にミミズなども忌避してしまう、という側面を持つとか。多すぎる、ということはよくないようで。


最後に

当園は、やっぱり草が生い茂っています。遊びに来られる際には、足下をしっかりとしてきてくださいませ。