_季節のご挨拶>2019年08月

季節のお便り−八月「残暑お見舞い申し上げます/まもなく桃の収穫期」(2019.08.07)

長く、涼しかった梅雨が明けたかと思えば、猛暑日と、体がまいってしまいそうな日々が続いておりますが、皆様、お変わりございませんでしょうか。

この暑さの中、そろそろ当地でも桃の季節が始まろうとしています。
その桃の、難防除病に「せん孔細菌病」というものがあります。先日、桃の目揃え会(収穫、出荷の基準を確認する集まり)にて聞いた話ですが、和歌山県や山梨県の産地では、この病気が原因で生産量が落ちているとのこと。
そういえば昨年、そのせん孔細菌病に、納豆菌が有効だというので試しに使ってみて欲しいという話がありました。それを聞いて、ふと、納豆菌は桃のカビに有効なのだから、りんごの黒星病(カビの一種で、数年前に薬剤耐性菌が発生し、その防除に頭を痛めています)にも効くのではないかと思いました。で、納豆菌を用いた生物農薬の袋をよく見てみると、梨の黒星病には登録が取れていました。りんごにはどうだろう?

話は変わり、昨年、当園で購入苗木にりんごの黒星病が発病した際、長年、お世話になっている農薬屋さんは、「ボルドー液が一番、効くかもしれない」と話していました。ボルドー液は、有機農業で認められている安全な農薬ですが、フランスで使われ始めて130年以上の歴史を持つ農薬です。
また、りんごや桃の、ダニという害虫。発生すると、葉が黄色くなり、味覚が落ちてしまいます。専用の殺虫剤(殺ダニ剤)を用いて駆除するのですが、世代交代が早いため、次から次へと薬剤耐性を持つようになります。そうなると、新薬の開発が追いつかなくなってしまうそうです。近年では、物理的な方法(デンプンなどによる気門封鎖)や、あるいは天敵の活用といったことが、以前よりも積極的に取り組まれているように見受けられます。

最新の化学合成農薬で解決できるという当たり前が、もう通用しなくなっているのかもしれないと、変化を感じます。
そして、昨年の豪雨や干天、台風。年明けて、暖冬、記録的に暑かった5月、日照不足の7月、続く猛暑日の8月と、天候不順という言葉が常にでてくるような昨今の気象条件がかぶってきます。

心配しすぎても仕方が無いことなのですが、年々、作りにくくなっている状況の中で、どう品質や収量を維持できるのか。難しい課題ですが、ついつい思案してしまう夏となりました。


果樹園の様子

今年の果樹園は、災難が続いています。
昨年の台風の爪痕も残る中で、春には霜に花をやられ、ぞっとしました。
さらに、6月24日には、雹まで降りました。1cmほどの粒で、霜にやられずに残った少ない果実に打痕がついてしまいました。
桃もりんごも、贈答用をまったくご用意できないということではないのですが、どれだけ、お客様のご要望にお応えできるのだろうか、ちょっと不明な状況です。
場合によっては、ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞご了承ください。

ちょうど梅雨明けした頃に、胃の調子を悪くしました。夜も目が覚めてしまうほど痛みで、数日、休養していました。
こんな時、無性に、生のりんごが食べたくなりました。当然、冷蔵庫には何もありませんが、スーパーで買うのもなんですし。
りんごの季節まであと一月ちょっと。大きくてもテニスボール大の、まだまだ真っ青な実。
早く収穫できないかと思いながら、暑い中、最後の(3度目の)摘果作業をしています。

この摘果作業の積み重ねが、良品につながると信じ、樹を、枝を見上げています。

(桃の雹害、真ん中の凹み)

(りんご「はるか」の雹害)

桃の果実袋(紅錦香は二重袋に変更します)

当園では、桃は、収穫時まで果実袋をかけたままにすることで、収穫2週間前の農薬の使用を控えてきました。

桃に「紅錦香」という品種があります。
美味しいのですが、収穫時まで袋をかけた状態だと、酸味が強く残るような気がします。
そこで昨年は、一部を除袋したり、袋の底を開けたりするようにしました。そうすると、ほどよく酸味が抜け、味覚が向上するように思われました。
そこで今年の「紅錦香」には二重袋(除袋用の袋)を使い、除袋することにしました。
除袋後の農薬は有機農業で認められているもの(納豆菌など)を用い、安全性に努めるようにします。ただ、果肉は、除袋することで、やや硬めとなるかも知れませんが、どうぞご了承ください。

(袋掛けの様子)

猿、近くに現れる!

朝、子どもをラジオ体操に連れて行った帰り道(車で送迎しないといけないので)、いつもと違う道を通ったら、なんと猿の群れ!
「近くで目撃されていますから、農作物被害に注意してください」という連絡はありましたが。実際に見て、ぞぉっとしました。
猿用のネットなど、対策を検討していかないと!


桃のご案内

桃は、雨が多すぎると水っぽくなり、少なすぎると小玉になる、そんな気難しい作目です。当園では、雨が多くても、味が落ちにくい、美味しい、と思える品種を集めてきました。

あかつき 8月中旬(8月14日頃〜)
まどか 8月中下旬(8月20日頃〜)
なつおとめ 8月中下旬(8月20日頃〜)
紅錦香(くにか) 8月下旬〜9月上旬
川中島白桃 8月下旬〜9月上旬

お断り(1)大幅な減収です

昨年の台風で本数が減ったことに加え、春の凍霜害や雹により、本年は大幅な減収となる見込みです。
受注、発送に関しましては、出来る限り、皆さまのご要望にお応えしたいと考えておりますが、状況によりましては、ご不便をおかけすることもあるかと存じます。どうぞご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします。

お断り(2)期日指定をお受けできません

当園は桃の生産量が少ないため、申し訳ございませんが、お届け日指定をお断りしております。
また、品種のご指定をいただいた場合でも、収穫量が少なかったり、その品質があまりに悪い場合は、発送をお断りさせていただく場合がございます。
どうぞご了承ください。

ご注文/お問い合わせ先

ご来園や、くだもの、ジュース、ジャム等のお問い合わせ、ご注文は、下記までご連絡下さい。
また、近くにお越しの際は、是非、お立ち寄り下さい。園主が果樹園をご案内いたします。

 福蕨(ふくわらび)
 509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
 TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
 e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
 url http://hukuwarabi.net

ご注文承り書(FAXならびに郵便でのご注文にお使い下さい)

ご注文承り書(桃)
ご注文承り書(ジュース、ジャムなど)

*お願い*

ご来園にて購入をご希望の方は、予めご連絡を下さいますよう、お願い申し上げます。


果樹園散策のご案内

今春、りんごの花が咲く頃に、何組かのお客様がご来園くださいました。霜害に遭い、厳しい状況の中、とても元気をいただきました。ありがとうございました。
当園では、お客様に果樹園をより知って頂こう、また、お客様の果物に対する嗜好や生産者への希望などをお聞きしたい、そう思い、1時間ほどの果樹園探索にお誘いしています。近くにお越しの際は、是非、お立ち寄り下さい。(要予約、参加費千円/組、季節によっては試食して頂けます。9月から11月上旬までがお勧めです。)