_季節のご挨拶>2017年6月

季節のお便り・・・六月「摘果を進めています」(2017.06.07)

日に日に濃さを増す草木の緑が眩しいこの季節。時には夏のように思われる暑いこともありますが、皆さま、お変わりございませんでしょうか。
果樹園の、りんごや桃の幼果は今、直径が10数ミリ程に育っており、余分に着いた実を摘み取る摘果作業を進めています。
今日はお昼頃からしとしとと雨が降り始め、ニュースでは東海地方も入梅とのこと。外仕事をひとまず止めて、机に向かっています。

最近、ある農業雑誌で、「ギシギシがサクランボを甘く大きくする」という記事を読み、興味を持ちました。

当園では、草生栽培をしています。樹下の草は、摘果や葉摘みなどの管理をする時に梯子が立てられるように草刈りしますが、基本的にのび放題です。
いろいろな下草が生えますが、ギシギシは特に存在感を発揮しています。場所によっては敷き詰められたように生え(紅玉と、ぐんま名月の樹下が特に顕著です)、それは大人の腰高に達し、子どもの目線を越えてしまうので小さい子は怖がります。また、数年前には家人がこのギシギシにつまずき、怪我をしてしまいました。それ以来、ギシギシにはあまりいい印象がありません。

ギシギシは、草刈り機で刈り取っても、根を抜き取ってしまわない限りすぐに生えてきます。
何人かが、うちの園地を見て、「一度、除草剤を使って絶やせよ。」と助言してくれたりもしましたが、土のことを考えると、できることなら別の方法で、と思ってしまいます。
かといって、根を抜き取ってしまえるわけではなく・・・。
で、なんとかしたいと思いつつも、そのままになっていたのですが。

この記事を読み、そうか、既に腰高まであるこの厄介ものがりんごを美味しくするのか、ちょっと様子を見てみよう、下草繁茂する梅雨入りにこんなことを思うのでした。

さて、この雨が一段落したら、また摘果作業に戻ります。秋には美味しい果実が収穫できますように・・・。
2017年もどうぞ、ふくわらびのくだものをよろしくお願いいたします。


SSを用いた溶液受粉の試み

昨年の、この時期のお便りにも書かせていただきましたが。
2016年の春は、何十本からある「ふじ」の開花
時期が重なったことから、人手による受粉作業が追いつかず、苦労しました。これまでの受粉方法を見直す必要性を痛感し、いろいろと調べていましたが、いまひとつ、これという方法にたどり着くことが出来ずにいました。

今春の剪定講習会の折、先生が「SSで溶液受粉をやってみた。受粉樹が無い場所でも、調子が良かったよ。」とおっしゃいました。
「溶液受粉」とは、寒天などの増粘剤や砂糖で作った溶液(液体増量剤)に花粉を溶かします。この花粉懸濁液をハンドスプレーなどを用いて花に吹き付ける方法で、キウイフルーツや梨で普及しています。この花粉懸濁液(けんだくえき)を、さらに大量の水で希釈し、SS(=エスエス、スピードスプレヤー、農薬を散布する乗用の機械)で散布するというのがSS溶液受粉です。
ただし、りんごの場合、花粉を水に溶かすと死んでしまうというデータもあることから、SS溶液受粉については、半信半疑というか、ありえない話だと思っていました。
しかし、先生が「いいよ」「使える」とおっしゃったので、俄然、やる気になりました。

液体増量剤、花粉懸濁液の作り方から、散布の条件までを調べ直し、準備しました。そして、今年の「ふじ」は、いきなりですが、全園、この溶液受粉にしてみました。
当初は、ちゃんと受粉したかとても心配で、幼果を割って種の数を確認したりしましたが。今のところ、結実量も十分あり、また果形も悪くなさそうです。ミツバチも飛んでいるので、全てが全てSS溶液受粉によるものではありませんが、今年に限って言えば、十分、使えそうな技術に思えました。

また、SS溶液受粉は一人で交配することができます。そのため、開花時期に余分な花を摘み取る作業に多くの時間を割くことができ、後々の摘果作業の効率も上がりそうです。結果、品質の向上につながるのではないかと期待できそうです。
おそらく、来年もこの方法を試してみることになりそうです。

受粉や、摘花/摘果を、いかに省力化していくか。これは、労働力の確保が難しい果樹園の経営を継続させていく上での、大きな課題です。
このSS溶液受粉は、可能性を見せてくれるような気がしました。


当園での、SS溶液受粉の様子です。

前日−液体増量剤を作る

寒天は、加熱しないと溶けないので、前の晩から用意しました。
キサンタンガムを用いた方が花粉が付着しやすく、また、冷たくても溶けるそうなのですが、ダマになりやすいとのことなので、用意はしたのですが、今回は寒天で行うことにしました。

 材料は、水、粉末寒天とグラニュー糖。

 寒天を加熱して溶かし、さらにグラニュー糖を加えました。

 できあがった液体増量剤。

当日−花粉懸濁液を作り、散布

 天気も良く、開花も進んでいます。

 花粉を少量の液体増量剤で練ります。

 花粉が馴染んだら、さらに液体増量剤を加え、花粉懸濁液の出来上がり。

 花粉懸濁液を、さらに大量の水で希釈し、SSで散布しました。

先生の話では、何回か散布した場所の成績が良かったそうなので、当園でも、同じ圃場を2回ずつ散布しました。

結実の様子

花粉溶液を散布した3日後、摘花剤(石灰硫黄合剤)を散布しました。
結実した様子では、十分ではないかなと思われます。


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暑くなったこの季節は、りんごジュースやジャムを発送しています。ご自宅で楽しんでいただいたり、また夏の贈り物にお使い下されば幸いです。

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りんごジュース(ストレートタイプ/すりおろし果肉入り、各720円(税込)/1㍑)
美味しい果実が美味しいジュースになる、そう思い、生で食べても美味しい果実を選び、『りんごの果汁らしさ』が一瓶に詰まるよう努力しています。そのままでも、他のものと割ったり、凍らせたりしても美味しいそうです。

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送付先1箇所につき、1箱700円、2箱800円、3箱以上1,000円。

その他−熨斗、ギフト箱など、ご用意します

熨斗等を御入り用の方はどうぞその旨、お知らせ下さい。
また、ジュース用ギフト箱(既製品、2本入り/3本入り、200円)をご用意しています。ジュースとジャムの詰め合わせも可能です。おつかいものなどでご要望がございましたら、お申し付けください。


ご注文/お問い合わせ先

ご来園や、くだもの、ジュース、ジャム等のお問い合わせ、ご注文は、下記までご連絡下さい。
また、近くにお越しの際は、是非、お立ち寄り下さい。園主が果樹園をご案内いたします。

福蕨(ふくわらび)
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