_季節のご挨拶>2016年01月

季節のお便り・・・寒中お見舞い申し上げます(2016.01.12)

旧年中は格別のご厚情を賜り暑く御礼申し上げます。暖かい新年の始まりとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2015年は、春先の異常な乾燥や秋に発生した爆弾低気圧など、不安な要素も多々ありましたが、秋には無事、果実を収穫し、皆様にお届けすることができました。そして今、新しいシーズンに向けた仕事を始めることができました。これも偏に皆様のお陰と、心より感謝申し上げます。

この冬の暖かさ。
エルニーニョの影響と言いますが、いつになったら冬らしくなるのでしょうか。
いつもであれば雪の中、雪を踏みつけながら剪定しているはずです。昨年は、豪雪だったため、りんごや桃の樹の雪下ろしに汗を流していました。しかし今冬は、未だ地面が見えています。
仕事が捗るかのように思われるかも知れませんが、この暖かさに、りんごや桃、ブルーベリーの休眠のリズムが乱れ、凍害にあったりしないかと心配になってきます。剪定を進めていいものかどうか、迷ってしまい、剪定が手に付かず、いつもであれば春先に行う植え付けの準備を今、進めています。

植え付けと言えば、しばらく空いていたお隣りの畑。
これを当園で管理させてもらうことになりましたが、傾斜地で、風当たりも強く、水も湧き出るし、石もごろごろ。まして、これ以上、耕地面積を増やしても、十分な管理ができるかどうか。で、苗畑ぐらいに使えればいいかと思い、70歳(園主)と80歳(隣人)で大掃除を始めました。
そして、いざ土が見えてくると、不思議なことに、植えたい、作りたい品種があれこれと浮かんできます。ついつい注文し、どっさりと苗木が届きました。これから自分で苗木を作る品種もあります。
しかし、10年は元気でいないと、この成果が見られない。皆様も、是非、気を長くしてお付き合い下さい。

農業も、日本も大変な時に…、という感もあるかと思いますが、しかしこういう時だからこそ、営みの基本となる「農」を大切に、魅力あるものにしていきたいと思っています。

最後になりましたが、暖かい冬とはいえ、急な冷え込みなどあるかと思われます。
体調を崩したりされませんよう、くれぐれもご自愛下さい。

(雪が無いので、改植の準備を進めています。)


青りんごを更新しています

これまで「ふじ」に満足して頂けるよう、整枝・剪定や摘花・摘果などの栽培技術の習得に励んだり、系統を選んだり、栽培面積を増やしたり、と「ふじ」に多くの時間を割いてきました。そして、今ぐらいの生産量が、自分で納得できる管理ができる量かなと思っています。

一方で、「陸奥」や「王林」「金星」など、これまで子供たちを育ててくれた青りんごは、美味しいのですが、だんだんと作りにくくなってきました。
ここ数年は、「ぐんま名月」や「星の金貨」「こうこう」「青林」など、これからの青りんごを増やす努力をしています。今年も新たに何十本か苗を植えます。5年ぐらい経てば、皆様に満足にお届けできるようになると思います。

さて、新しい品種に取り組み始めると、台木や仕立て方が課題となってきました。
ふじは、専ら大樹に仕立てしようと取り組んでいます。しかし青りんごは、樹も果実も、やや小振りにした方が品種の特徴が発揮されるのではないかという感じがします。
まだまだ、いずれの品種についても栽培歴が浅いので、結論づけられるわけではないのですが、台木や栽培方法を試行し、美味しさを求めて行きたいと思っています。


うまさと土づくり

「糖度保証付きのりんごを買っても、どうも満足できない。」といった声をお聞きしました。
美味しさは、いろいろな要素のバランスによるものと思われます。果物の「外観」や「糖度」ばかりが評価されることで、何か隔たりができつつあるのかも知れません。

この冬、波多腰先生の『夢に生きる』を読み返していると、次の一節が目に止まりました。

くだもの本来のうまさに視点をあてて行くことが平成年代の大きな課題ではないかと思う。(中略)もしここ数年でくだものがうまさ基準の選果体制に移行すれば、果樹産業はすばらしい方向に脱皮できる。そして、生産者は本来の栽培体制に帰る事ができ、有機質を多く使用した、葉摘みや玉まわしをしない、そして少々の裂果やサビを問題にしない栽培が復活すると思う。

これは平成2年1月に書かれたものですが、「うまさ」に視点をあてることで、土づくりや光合成に根ざした栽培に立ち返ることができるとの指摘は、今尚とても重く、そして励まされます。

1975年頃、『複合汚染』を読んで化学合成農薬の使用を減らし、化学肥料の使用を止めた時、外観の美しさ、高糖度という、現在の選果基準から遠のきました。
以後、陸海の様々な有機質肥料や土壌改良資材に出会い、また整枝・剪定や摘花・摘果などの果実品質を大きく左右する栽培技術についても多くを学ばせてもらいました。
「昔食べたりんごの味がする」とか「甘いりんごを探していたんじゃない。美味しいりんごを探していたんです。」といった声をお寄せいただいた時。
これまでの40年の積み重ねが、そしてこの栽培方法を支えて下さった皆様の思いが、一つ一つの果実に詰まっているように思えました。

1cmの表土ができるのに100年以上とか。畑地では肥料や土壌改良材を用いますからそれほどではないにしても、すぐにできるものではありません。また、りんごの樹も、果実品質が安定するまでには、植えてから15年ほどは掛かります。
50年生の樹のある園地においても、新たに拡げた畑においても、常にふくわらびらしさを求め、学び、試行錯誤していきたいと考えています。
そして、いつの日か、「この果樹園は、りんごじいちゃん、りんごばあちゃんが育てたんだよ。」と小さい子に伝えていけることを願っています。

※りんごは、自然条件等によって、美味しい年もあれば、今ひとつのこともあります。当園では特徴が発揮されない品種もあります。好みもあります。ですから、味については、あまり書いてきませんでした。ただ、近年、特に顕著となった「糖度」偏重に、何か違うと感じています。


ふくわらびのくだもの−通販のご案内

りんご「ふじ」

ご自宅用(16玉入り) 3,000円/5k箱
ご自宅用(18玉入り) 2,700円/5k箱
※16玉サイズの在庫が無くなりましたら、、18玉サイズのお届けとなります。

りんごジュース

すりおろし果肉入り 720円 / 1L
ストレートタイプ 720円 / 1L

ジャム

りんご(ふじ+陸奥) 410円 / 200 g
ブルーベリージャム 720円 / 200 g

送料

送付先1箇所につき、1箱700円、2箱800円、3箱以上1,000円。

りんごの内部の傷みについてー内部褐変ー

これからの時期は(収穫から時間が経ちますと)、どうしても内部の傷み(内部褐変)が進みます。
故障果を除く努力しておりますが、何分、外観からは傷みが判断できません。混入する可能性もございますが、ご容赦下さい。
故障果がありましたら、連絡の上、ご返送下さい。


ご注文/お問い合わせ先

ご来園や、くだもの、ジュース、ジャム等のお問い合わせ、ご注文は、下記までご連絡下さい。
また、近くにお越しの際は、是非、お立ち寄り下さい。園主が果樹園をご案内いたします。

福蕨(ふくわらび)
509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
TEL 0577-52-2494 / FAX 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net

*お願い*

当園は、果樹園での販売、いわゆる庭売りはしておりません。
ご来園にて購入をご希望の方は、予めご連絡を下さいますよう、お願い申し上げます。