_季節のご挨拶>2015年1月

寒中お見舞い申し上げます(2015.01.10)

旧年中は格別のご厚情を賜り暑く御礼申し上げます。雪舞う新年の始まりとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年の12月16日から数日間、降り続いた雪は、園地の、場所によっては腰高まで積もり、何年かかけて育ててきた枝が雪の重みで折れてしまったり、裏山の松が折れ、電線を切ってしまったりしました。歩くに歩けない雪の中、桃やりんごの樹が折れないよう、雪下ろしに追われました。ですから、今年の冬仕事はどうなることかと心配していたのですが、雨も降り、樹上の雪はすっかりと溶けてしまいました。
作業小屋などの雪下ろしも一通り済ませたので、さて、これから剪定作業にかかろうというところです。

りんごの樹形は、年を経る毎に変化していきます。マルバカイドウを台木に用いた喬木仕立てでは、当初は円錐形をしていますが、最終的には、150〜200cmほどの高さで幹を止めた開心形という形になり、樹高は4〜4.5m、樹冠は直径10mほどになります。

「マルバカイドウ台を用いた場合、果実品質が安定するまでに15年ほどかかり、樹形ができあがるまでに40年かかる。そこにドラマがうまれる。」

昨年の剪定講習会の際に、古幡芳明氏がおっしゃいました。40年後の完成形を思い描きながら剪定に向かうことを示唆されたのですが、そう話された時の先生の(悪戯っぽい?)笑顔が時折、思い出されます。
わい性台木を利用すれば、早期に成園化するため経営的には助かるし、樹もコンパクトで作業性もあがります。また、今更、完成までに40年かかるものに取り組むのもどうかと思う時もあります。しかしマルバカイドウを台木を用いたりんごの味はとても魅力的で、50年前に植えた「ふじ」の喬木は、剪定や摘果こそ大変ですが、収穫は楽しい時間となります。
15年後、40年後に自分がどうなっているのか、それまでの間にどのようなドラマがあるのか、想像もつきません。今の世情に思うこと、言いたいことは多々ありますが、ともかくも、今入れる鋸や鋏が、りんごの樹一本一本の成長に、果樹園の未来の姿につながっていって欲しい、そう願う年の初めです。

本年も、どうぞ、ふくわらびのくだものをよろしくお願いいたします。


昨年12月の雪の様子

(桃の園地の様子)
桃は、りんごよりも雪害に弱いので、一番に雪下ろしに入りました。
70〜80cmは積もっている雪の中を歩き回っての作業となりました。

(レッドゴールドの若木)
ハナカイドウを台木に使っているレッドゴールドは、なかなか育ってくれません。
折角、ここまで大きくなった若木が、裂けてしまいました。


裏山の松の枝(先端の5〜6mほどか)が折れ、園地に落ちてきました。
果樹園内の、防霜ファンの電線が切れてしまいました。


「ボルドー液」の難しさ

当園では、果実生育期後半の殺菌剤は、「ボルドー液」を使用してきました。

昨夏は、ボルドー液散布後の台風や豪雨により、葉焼けが発生しました。結果、果実の肥大や着色が劣ったりと、果実品質によくない結果となりました。(近隣の生産者は皆、とても好調で、笑顔の中…。)
また、昨年は数年ぶりにリンゴワタムシが大発生しました。リンゴワタムシに特に効果的な薬剤もありますが、「ボルドー液」散布園では薬害が心配で、他の農薬や資材を使いにくいことと、果実生育期後半には化学合成農薬は使わないようにしていることから、使用しませんでした。果実そのものを食べるわけではないので、徒長枝などを剪去する程度で様子を見ていました。しかし、果皮を汚し、カビが生えたかのように見え、結果、イメージが悪いようで、いくつかお叱りを受けました。
「ボルドー液」を使い続けること、そして化学合成農薬を減らすことは、なかなか難しいことだと痛感した一年でした。

そこで今年は、有機JAS法に適合した胴剤の中でも、薬害が比較的少ないといわれる「コサイドボルドー」を取り入れた防除暦を考えているところです。「ボルドー液」よりも残効性が短く、効果的な防除が難しくなるかも知れませんが、試してみようと思っています。

青りんごの需要

11月のりんごの中では、「ふじ」は、外観、味とも、とても素晴らしい品種だと思っています。
以前は、ご贈答用も家使いにも「ふじ」のご要望が圧倒的に多かったため、生産量を増やさなければと焦り、「ふじ」の枝変わり(同じ「ふじ」でも、食味や果形、熟期などが少しずつ異なるもの)の苗木をいくつも取り寄せ、味見し、選び、限られた園地の中で栽培面積を増やしてきました。また、栽培技術についても、「ふじ」の品質を上げるために、その習得・実践に多くの時間を割いてきました。
ところが最近、傾向が変わり、いろいろな品種の詰め合わせを希望される方が増えてきました。そうなると、詰め合わせ用の青りんごが足りなくなってきました。
で、今、青りんごのバリエーションや生産量を増やそうと、これまた焦って取り組んでいます。

「はるか」「星の金貨」「アンビシャス」など、いろいろな青りんごを栽培してみたのですが、現在は「こうこう」や「青林」に注目しています。
いずれも、以前から少しだけ栽培していた品種ですが。「こうこう」は、樹がまだ若いせいなのか、かぼちゃのような形をしています。また「青林」は、緑色の「レッドゴールド」といった顔です。いずれも外観はよくないのですが、食味はよく、日持ちもするようです。

これからもいろいろと楽しめる果樹園になるよう、改植を進めています。


2014年産りんごの作柄(現在の在庫)

2014年産のりんごのうち、「ふじ」は(果実肥大、内部褐変や着色不良などの課題はあったものの)、ほぼ平年並みの収量があったかと思われます。
しかし、「ぐんま名月」や「王林」「陸奥」などでは、熟期が大幅に遅れたり、青味果が多く発生しました。「金星」に関しては、熟したかな、という色になるとツル割れ(果物の上の部分=こうあ部の割れ)が発生するという始末。こういったことは「ふじ」では度々問題となりましたが、よりによって青りんごで?と首をひねってしまいます。
ともかくも、全体の収量は不作という結果になりました。

ですので、平年であればこの時期に販売しているサイズや品種のバリエーションは、旧年中も早い時期に無くなり、ご贈答用のご依頼をお断りさせて頂いたりと、ご迷惑をおかけしております。(現在、冷蔵庫に貯蔵してあるのは小振りな「ふじ」などが少しばかりです。)
皆様にはご不便をおかけしますが、どうぞご容赦下さい。

りんごの内部の傷みについてー内部褐変ー

2014年産りんごは、内部の傷み(内部褐変)が進みやすいようで、年末になり、ご指摘を頂きました。内部褐変の多少は、蜜入りの多少や、夏の気温(30℃以上の真夏日の日数が少ないと多くなる)などに左右されるといわれます。
故障果を除けるよう努力しておりますが、何分、外観からは傷みが判断できません。混入する可能性もございますが、ご容赦下さい。
故障果がございましたら、ご連絡の上、どうぞご返送下さい。

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