_季節のご挨拶>2012年8月

残暑お見舞い申し上げます(2012.08.08)

大変な暑さの日が続いています。当地でも、樹下に立っているだけでも、汗が出てくるような日が続いています。皆様、お変わりございませんでしょうか。

まもなく、収穫が始まる桃。
昨年は、特に桃の故障が多い年で、多くの方にご迷惑をおかけしました。今年は無事、収穫できるのだろうかと不安になりながら、最後の管理に入っています。

本年、当地の果樹出荷組合では、桃の着色管理において、新しい素材の二重袋(果実袋)を試験することになりました。二重袋とは、収穫の数日前に除袋し、着色を促すためのものです。当園にも、数百枚の割り当てが配られたので、普段、着色が劣る個体にかけてみました。
そして今、『あかつき』の除袋の時期なのですが、実際に除袋をしてみると、はて、どのような害虫対策を施せばいいのか、困っています。
シンクイムシ類には、スピノサド等の天然資材が有効だそうです。しかし、この時期は、果汁を吸う蛾やカメムシ、果実を食害するスズメバチもいます。ショウジョウバエも発生します。これらに有効な対策となると、やはり、化学合成農薬でしょうか。
当園は、果実を害虫から保護する目的で、一重袋を収穫時までかけたままにしています。着色の程度よりも、果実の硬度で収穫することから、みつ症などの弊害も多いようにも考えられます。しかし、口にする一週間や10日前に化学合成農薬を使用しなければならないのであれば、二重袋は止めよう、そう思うのです。(今年の試験木では、虫害を甘受し、被害果を破棄します。)

ともあれ、まもなく桃、そして林檎と、果物が美味しい季節が始まります。
今シーズンもどうぞ、よろしくお付き合い下さい。


二重袋(着色管理)について

紅く着色させる場合は、一度、遮光し、収穫の数日前に再び、光を当てるようにします。
そのために、果実袋を用います。
果実袋にはいろいろな種類がありますが、当地では、この二重袋が一般に用いられています。

(袋を掛けた状態)

(除袋作業)

(除袋後)

当園では、30年以上前は、着色管理を行っていました。
しかし現在では、一重袋を用い、それを収穫時までかけたままにしておきます。
そうすることで、化学合成農薬を使わなくても、吸汁あるいは食害する害虫から果実を保護することができます。
ただし、着色が劣るので、市場性には疑問が残ります。

(当園が使用している一重袋)


ふくわらびの桃

数年前の春。鷽(ウソ)に桃の蕾を食べられ、本来ならば800〜1,000玉は生るであろう樹に、150ほどしか果実袋を掛けることができませんでした。その年の桃の味は忘れることができない、素晴らしいものとなりました。

鷽が花芽の数を食べたから美味しかったのか、鷽も食べ残すような花芽が果物になったから美味しかったのか。

その味が「たまたまできたもの」ではなく、再現できるようになりたい、そう思い、勉強しています。今までの栽培方法で良かった点は残しつつも、枝の切り方や蕾の残し方に、新たな試行錯誤を加えています。

土作りと薬剤防除

微生物の働きを借りながら土作りを行い、果実を育てています。除草剤を使わず、草生栽培を旨とし、さらに陸海の、さまざまな動植物を材料にして作った有機質肥料を施しています。
化学合成農薬の使用は、7月上旬(収穫30〜60日前)までとします。
水和硫黄剤、交信撹乱剤、生物農薬(BT剤、微生物殺菌剤)、スピノサドなどの化学合成農薬とされない農薬を積極的に使用します。
収穫時まで果実袋を掛けたままにしておくことで殺虫剤の使用を減らします。
なお、ふくわらびの桃は、上記のように化学合成農薬の使用を減らした結果、病気や虫害の痕がみられたり、収穫後の日持ちが悪かったりする場合がございます。どうぞご了承下さい。

栽培品種(収穫期の目安)

あかつき 8月中下旬(18日頃〜)
滝ノ沢ゴールド 8月下旬(20日頃〜)
まどか 8月下旬(25日頃〜)
紅錦香(くにか) 9月上旬
川中島白桃 9月中旬 

※2012年度の生産量は、平年に比べ、やや少なくなる見通しです(特に川中島白桃は減収します)。ご希望に添えない場合もあるかとは存じますが、どうぞご了承下さい。
※ご贈答用桃の出荷は、8月下旬以降とさせていただきます。


週末に果樹園を探索

お客様に果樹園をより知って頂こう、また、お客様の果物に対する嗜好をお聞きしたい、そう思い、1時間ほどの果樹園探索にお誘いしています。
果樹園を散策しながら、栽培品種や栽培方法などをご案内します。
近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄り下さい。(要予約、参加費1,000円/組)


ご注文方法/お問い合わせ

ご来園や、果物のお問い合わせ、ご注文は、下記までご連絡下さい。
なお、直接ご来園の折には、事前にご連絡下さいますようお願い申し上げます。

ふくわらび(福蕨)
〒509-3206 高山市久々野町山梨88-14
tel 0577-52-2494 / fax 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net