_季節のご挨拶>2012年3月

季節のお便り・・・整枝・剪定の最中です。(2012.03.24)

今年の冬は厳しく、各地での記録的な寒さや積雪のニュースを見聞きしました。皆様がお住まいのところでは如何でしたか。お変わりございませんでしょうか。
当地でも、氷点下19℃まで下がり、水道が凍結したりと、慌てることも多かった冬でした。
しかし、3月に入って降り続いた雨は園地の雪をすっかり溶かし、地面の下草を覗かせてくれました。マンサクの花も咲き、待ち遠しかった春がすぐそこまで来ているように感じられます。

さて、今の季節、りんご農家は剪定の真っ只中です。当園でも、鋸と鋏を手に連日、園地に出ています。
有機栽培というと、とかく肥料ばかりが重要視され、剪定が軽視される場面に遭います。確かに「美味しい果実は、良質の有機質肥料から」といわれ、当園でも、肥料の選択や施肥のタイミングなどにとても気を遣っています。
しかし、りんごや桃の品質に最も影響を及ぼす技術は、整枝・剪定だと考えています。
毎年、雪が積もると、整枝・剪定技術に関する書籍や資料をひろげたり、講習会に足を運んだりします。特に今年は、台木と仕立て方(樹形)に注目して、資料を探しました。また、この数年、剪定や摘果などを見させて頂いている古幡芳明氏は、各講習会や情報誌などで、どのような枝に高品質の果実が生るのか、そのような枝を得るためにはどのように鋏を入れればいいのか、その技術を公開されており、これも私達の貴重な教材となっています。
基本である整枝・剪定技術を真摯に学び、実践し、納得できる果実の生産につなげていく。常にそうありたいと願いながら、芽が膨らみつつあるりんごの枝を見ています。

春ももう間近。
季節の変わり目に、体調を崩されたりされませんよう、お祈り申し上げます。


『今更、マルバはないだろう!?』

時折、同業者に、こう(↑)言われます。

“マルバ”とは、“マルバカイドウ”のこと。リンゴの台木の一つ。“マルバカイドウ”や“ミツバカイドウ”(ズミ)は、明治初期に日本にリンゴが導入されて以来、台木に使われています。これらを台木に用いたリンゴの樹勢は強く、喬木となります。喬木である分、整枝・剪定や摘花/摘果といった管理に費やす時間も多くなります。また、樹勢が強い分、果実品質が安定するまでに時間を要し、“ふじ”であれば15年程度、樹冠も10mほどの大きさになる必要があると、人は言います。
一方で、わい化する(大きくならない)台木もあります(わい性台木:M9、M26、JM7など)。樹勢が弱い分、早期に結実し、樹冠も2mほど。早期多収、労力軽減をもたらしてくれます。
近隣の果樹園では、新たに植え付ける際、わい性台木を用いるのが一般的で、マルバカイドウ台を選ぶことは少ないようです。これはおそらく、成木になるまでの時間や労働力のことを検討してのことだと思われます。(例えば、長野県では、県がわい化栽培を大々的に推進しています。)

ふくわらびでは、“ふじ”はいずれ、全てをマルバカイドウ台のものに更新するよう、準備しています。
これまで、同じ一つの品種でも、いろいろな台木に接いで植えてきました。それぞれを食べ比べると、同じ圃場に植え、同じ肥料を施し、同じ人が剪定するのですが、糖度や酸味、硬さなど、品質が異なります。
この違いは好きずきだと思いますが、当園では、マルバカイドウ台の“ふじ”の品質を選びました。

更新に時間はかかります。
更新が上手く進んで、それが果実をたわわに実らせる頃、いったい、何歳になっているのだろう?
しかし、納得できるものを作っていきたい、そう思いながら、苗木を育てています。

 

方法は一つしかないのだろうか?

残留農薬基準は、各農薬の摂取許容量(その農薬を一生涯、毎日摂取しても健康上、影響がないとする数値)を超えないように設定されています。この基準と消費量から、各作目毎に農薬の使用基準(散布回数や収穫前日数など)が定められています。
それでも、生産者は、より安全であることを求め、使用量を減らすよう、努力しています。

以前、放射能の体内被曝には(農薬と異なり)、濃度は関係ないと聞きました。しかし、放射性物質を含む農産物を「基準値以内であるから」流通させたり、「食べて応援」したり、放射性物質を含むがれきを拡散させる現状に、果たして、大丈夫なのだろうか?と心配してしまいます。
昨年、「りんごの放射能は検査してますか?検出されませんでしたか?」といった問い合わせが、少なからずありました。この声に、真摯に向き合うことが必要ではないか。そして、被災農家を応援するならば、違う方法があるのではないかと、そう思っています。


りんご加工品のご案内

林檎ジュース。寒い季節には、温めてお召し上がり下さい。
今年のジュースは、「すりおろし果肉入り」「ストレートタイプ」共に、酸味も程良くあり、後口がさっぱりとした仕上がりになっていると思います。

りんごジュース(すりおろし果肉入り) 1L
りんごジュース(ストレートタイプ) 1L

りんごジャム(ふじ+陸奥) 200 g
りんごジャム(ふじ+グラニースミス) 200 g
桃ジャム(黄桃) 200 g
桃の砂糖煮(まどか) 240 g

ご注文方法/お問い合わせ

ふくわらび(福蕨)
〒509-3206 高山市久々野町山梨88-14
tel 0577-52-2494 / fax 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@hidatakayama.ne.jp
url http://hukuwarabi.net