_季節のご挨拶>2011年9月

りんごの季節のご挨拶(2011.09.12)

平素よりご厚情賜り、御礼申し上げます。
先日の台風12号は各地に大雨をもたらし、その被害は決して小さなものではなかった様子。
皆様、お変わりございませんでしょうか。
いつになったら花が咲くのだろう?と思うほどに遅い春の訪れでしたが、いつの間にかスーパーには他県産の「つがる」が並んでいます。そして、遅ればせながら当地でも、林檎の季節が訪れようとしています。
昨日、早くに熟した「つがる」を食べました。確かに「つがる」の味がするのですが、加え、何か懐かしい感じがしました。お客様が、当園の果物を食べて『昔の味がする』とおっしゃることがございますが、それはもしや、『昔を思い出す味』ということなのだろうか?と思いました。
さて、2011年産の林檎のお届けが始まります。今シーズンもどうぞ、ふくわらびのくだものをお願いいたします。

(きおう)


大雨と安全性との狭間で

今年は、お盆過ぎから2週間ほど、記録的な大雨、長雨に見舞われました。
桃では、果実に腐りが発生し、大半を破棄しました。本来なら、ご贈答用に使って頂けるような立派な果実が傷み、重みで地面に落ちました。収穫は、手にする果実を次々と捨てていく、本当に情けなくなる作業となりました。当園では安全性を考慮し、収穫前30〜50日間は農薬を使用しません。果実袋も、農薬を使っていないものを選びます。雨が降り続く中、もう1〜2度、薬剤散布をすべきか迷いながらもしなかった、その結果です。
また、当園では、梅雨明け後のりんごの病気対策にはボルドー液を使用し、化学合成農薬の使用を減らしています。今年の多雨は、そのボルドー液の薬害をもたらしました。雨によりボルドー液から過剰に放出された銅イオンが、葉を焼いてしまうのだそうです。被害の多少は異なりますが、樹によっては、全体の葉が茶色くなってしまったものもあり、今後の果実の生育に不安が残ります。
自然はなかなか、思うように果物を作らせてくれません。しかし、桃にせよ、林檎にせよ、化学合成農薬の使用を増やし、健康に不安を感じるよりは、腐りや葉焼けを引き受けたい、そう思っています。
※とはいえ、今シーズンは、ご注文頂いたにもかかわらず、桃をお届けできず、多くの方にご迷惑をおかけしました。栽培方針/方法を見直すべきか、迷っています。

(桃の腐り)

(ボルドー液の薬害)

放射能検査を受ける−未検出

某団体が、当園のりんごの放射能検査を行いました。結果、未検出とのこと。
未検出となる可能性が高いことはわかりつつも、そのサンプルを提出し、結果がでるまでの間、「もし、検出されたら、どうすべきか」とばかり、考えてしまいました。果樹園では、その面積と、永年作物という性格上、個人的に除染に取り組むことは現実的ではないように思われます。かといって、内部被爆のことを思えば、食べたくない物は作りたくない。ならば、廃業を考えなければなるまい。
そう覚悟しましたし、本当に、悲しい世の中になってしまったことを痛感しました。

レッドゴールドとアップルペクチンの話

以前より、アップルペクチンのアレルギー疾患の予防効果など、りんごの機能性は指摘されてきました。今春の原発事故の後、アップルペクチンの放射性セシウム排泄効果関する新聞記事を、よく目にしました。
野菜・果実の中でも特にリンゴはペクチン含有量が多いそうですが、その中でも最も多い品種が「王林(1.8%)」で、さらに「レッドゴールド(1.7%)」「ふじ(1.5%)」「千秋(1.3%)」「むつ(1.3%)」と続くそうです。当園の、10月のメインの品種「レッドゴールド」が、なんと、そうした機能を持っていることに驚きをおぼえました。
「レッドゴールド」は、長く、当園を支えてくれている品種です。日持ちが悪い(常温では軟化しやすい)という欠点から、最近では新しいユーザーが着きにくいのですが、この時期に「レッドゴールド」に変わる適当な品種が考えられないのもまた事実です。
どの程度、この品種に重きを置くべきか迷っていましたが、記事を読んで、今一度、敬意を表したいと、そう考えています。


9月収穫の果物

 りんご

 きおう 黄。やや硬めの果肉で、甘い。
 つがる うす赤。甘く美味しい。
 つがる姫 つがるの着色系。
 ひめかみ 朱赤色。やや酸味が強い。

 洋梨

 オーロラ 糖度が高く、溶質。発送は9月下旬〜10月上旬。(洋梨は、追熟中に腐る場合があります。)

今月のジャム (2011年産)

ブルーベリージャム (200㌘)
桃ジャム 「滝の沢ゴールド」を用いた黄色いジャム。(200㌘)
桃の砂糖煮 「まどか」を桃のソースで果実を煮ています。(240㌘/9月下旬よりお届け)

果樹園散策

1時間ほどかけて果樹園を散策し、時季の品種を味見していただけます。気軽にお立ち寄り下さい。(要予約、参加費千円)

ご注文方法/お問い合わせ

ふくわらび(福蕨)
〒509-3206 高山市久々野町山梨88-14
tel 0577-52-2494 / fax 0577-52-2994
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