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りんごの季節のご挨拶(2010.09.10)

いつもご厚情賜り、御礼申し上げます。台風が到来し、厄介ながらもその涼しさに、ほっと一息つけた秋の日。暑さが長引きましたが、皆様、お変わりございませんでしょうか。
早いもので、もう九月。リンゴの季節。当園はリンゴが主たる作目ですから、早くご案内を作成しないと、と思いながら、あまりの暑さに秋が遠くに感じられ、ついついお便りの作成が滞ってしまいました。しかし、やはり九月です。あまりの高温に果実の日焼けが多少あるものの、全体には順調に生育しています。品種によっては大きすぎるぐらいで、ちょっと心配なぐらいです。
今年も変わらず、梅雨明けからはボルドー液を散布し、化学合成農薬の使用を減らしています。若干の病気は確認されますが、昨年に比べ、気持ちは楽に過ごしています。
間もなく(例年よりも遅れて)、「きおう」や「つがる」の収穫が始まります。今シーズンも、どうぞ、ふくわらびのくだものをお願いいたします。


トピック

 後味をさっぱりさせる土作り
 SS(スピードスプレヤー)を走らせる回数
 闊葉樹畑をつくる話
 週末に果樹園
 9月収穫の果物


後味をさっぱりさせる土作り

桃の剪定講習に参加した際、講師が「化成肥料は駄目です。良い餌を与えないと、美味しい果物にはなりません。これこれこういう有機質肥料を、こういった目安でやりなさい。」と、指導されました。それがどうして、当園の施肥内容にそっくりで、いろいろと思うところがありました。
さて、つい先日、桃の圃場をお客様にご案内している最中のこと。
「後味がさっぱりする」「もう一口食べたい」
こうおっしゃられた時、とても緊張しました。
果物は、樹勢、着果位置、天候などによっても味は大きく変わりますから、全部が全部、そうした品質に揃えることは難しい相談です。また、化学合成農薬を減らすことで、商品になる果実の数は自ずと減ってきます。有機質肥料は高いものになります。
しかし、化学物質を減らしながら、さっぱりとした果物を作っていきたい、後味の良い土作りに励みたい、そう考えています。

SS(スピードスプレヤー)を走らせる回数

薬剤や葉面散布剤などの散布には、SS(スピードスプレヤー)という機械を使います。
ある生産者が、当園がこの時期、そのSSを頻繁に走らせていることに目を付け、「そんなに農薬を散布しているか?」と聞いてきました。
いえいえ、これは、有機農業で認められているボルドー液を積極的に使用しているからなんです。
ボルドー液散布園では、台風が到来したり、あるいはボルドー液以外の資材を使用すると、薬害(葉が焼けたりします)が発生しないかが心配になります。そこで、ボルドー液以外の資材を使う際には(たとえ使い慣れた資材でも)、数本の樹で薬害が出ないかを確かめた後、全園に散布するようにしています。その手間が、「あそこは減化学合成農薬といいながら、農薬を多用している」というように映ったのかと想像されます。
誤解や風評被害の無きことを祈っています。

(ボルドー液による葉焼け)

闊葉樹畑をつくる話

飛騨の木工の、Oさんがふらり、お立ち寄りになられて、しばしお話ししていかれました。Oさんは、2年ほど前から、隣村にあるご自分の工房でのお仕事に専念されておられます。
過去40年に渡るお仕事のエピソードから始まり、色々な話題を楽しく聞かせて頂いたのですが、最後に、「どんな木でも、それぞれの特徴に応じて、使い方がある」といい、「今、75(歳)なんだけれども、三十年後にこの木でどんな家具を作ろうか、そんなことを想像しながら木を植えている。」と語っておられました。そして、「マキが実をつけているのを見つけて、集めて播いてみた。」
そういえば、「娘が生まれると桐の木を植える」といった話がありましたが、これはどうなんだろう?と思って聞いてみれば、「ただ植えて、大きくしただけでは、目が粗すぎて家具にはならない。」とのこと。
1960年代には、飛騨地方にも桐畑がありました。これはどう管理されていたのか。
「桐の苗木を植え、まずは地下部を充実させる。そして、一旦、根元まで切り戻し、ひこばえを一気に2メートルまで延ばす。その2メートルが無節の材になる部分なので、そこを大事に育てていく。肥料を少なくして、ゆっくりと育てる。」こうして桐の良材を得ていたそうです。

さて、果樹園では、骨格となる枝には支柱を入れます。桃では竹をよく用いますが、林檎では鉄製のもの、竹の他、栗の木を使っています。栗材は、何十年も前のものも健在で、鉄製のものよりも長持ちするように感じます。
Oさんのお話を聞いている内に、リンゴに使う支柱ぐらいは果樹園の一角で作っていきたい。園地の一角を、闊葉樹畑として耕してみようか。そんな気持ちになりました。
(実は数年前から、園地の外周に、支柱用に柴栗の苗木を植え始めました。が、それに、ついつい食用の新品種を高接ぎしてしまい、支柱用にはならなくなってしまいました。)


週末に果樹園

通信販売に特化し、リンゴ狩りなどの観光を行っていない当園ですが。
お客様に果樹園をより知って頂こう、また、お客様のリンゴに対する嗜好をお聞きしたい、そう思って、1時間ほどの果樹園探索にお誘いしています。
近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄り下さい。(要予約、参加費千円/組)


9月収穫の果物

りんご

きおう 外観も味も王林に似ます。生産量は少なめ。
つがる 初秋には、オリジナルの普通つがるが一番好まれるようです。
つがる姫 つがるの着色系。普通つがるよりも赤く、熟期は少し遅れる様子。

洋梨

オーロラ 糖度が高く、溶質で、メロンタイプの美味しさと評されます。ただし、食べ頃を逃しやすいのでご注意下さい。発送は9月下旬〜10月上旬。
※ 洋梨は、追熟中に腐る病気が多発する場合がございます。ご了承下さいませ。

今月のジュース、ジャム (2010年産のジャムができました)

りんごジュース 「ストレートタイプ」(酸味あり、1㍑)※2009年産
ブルーベリージャム (200g)
桃ジャム 「滝の沢ゴールド」を用いた黄色いジャム。甘酸あり。(200g)
桃の砂糖煮 「まどか」の砂糖煮。桃のソースで果実を煮ています。(240g)
※「桃の砂糖煮」は、本年は納得できる製品化ができなかったので、誠に勝手ながら販売を取りやめさせて頂きます。お詫び申し上げますと共に、今後とも、どうぞご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。また、既にお問い合わせ、ご注文下さった方、また心待ちにされておられた方には重ねてお詫び申し上げます。

ご注文方法/お問い合わせ

ふくわらび(福蕨)
〒509-3206 岐阜県高山市久々野町山梨88-14
tel 0577-52-2494 / fax 0577-52-2994
e-mail hukuwarabi@ybb.ne.jp
※詳しいご注文方法等につきましては、ご注文の方法をご確認下さいませ。